いよいよ、今回はデザイナーから無職、無職から事務職への転職が成功し、内定を獲得した事例をご紹介します。終わってみた感想は、やはり一筋縄ではいかないし、きちんと対策を取らないとダメということですね。
今回も、エントリーシート、筆記試験、論文試験、面接試験が課されるので、それぞれきちんと対策をする必要があります。
書類選考の時点で面接への道のりが始まっている
以前、他の記事にも書いたのですが、書類選考の時点で面接試験までの道のりは始まっていると考えて差し支えないでしょう。
なぜなら、面接までたどり着いた時に、エントリーシートや面接カードに記載した内容をもとに、質問等が投げかけられることがベースになるからです。
そうすると、適当に書類やエントリーシートの内容を作ってしまうと、あとで面接試験の際に、大苦戦を強いられることになります。
また、論理一貫性の部分でも恐らく減点される可能性があります。書類にはAということをやりたいと書いてあったのに、面接ではBということをやりたい。と伝えてしまうと、内容がチグハグなことになってしまいます。
面接までたどり着くまでは、スケジュールによっては何週間も先ということもあり得ますが、ゴールまでの道のりは具体的にイメージしておかなけれればなりません。
そのためには、書類を応募する時点で、自己PRや志望動機を固めておく必要があります。余裕を持って準備をしておくことがいかに重要であるかわかるのではないかと思います。
ちなみに僕が受けた時の面接シート(エントリーシート)のお題は、学歴や経歴以外の項目で、
- 自己 PR
- 改善したいところ
- ゼミの研究課題。得意な科目や得意な分野
- 趣味・特技
- 志望理由
- 携わってみたい仕事
- 今まで最も力を入れてきたこと
- 併願状況
などの項目がありました。あとは保有している資格や免許を記載する欄があったかと思います。
ちなみに、自動車の運転免許以外に、僕は、英検や漢検、ITパスポート等の資格を保有していましたが、あまりプラスに働くことは少なかった気がします。
実際に面接官に保有している資格について聞かれることはほとんどありませんでした。おそらく良っぽどもの珍しい資格か、難関資格を保有していると違うかもしれませんが。
僕の場合は、資格を保有しているからといって何か有利になったという実感はありませんでした。なので、何も資格がないからといって、気落ちする必要はないと思います。
ただ、何か資格が書いてあれば面接時の話題になる可能性もあります。
自分の興味がある資格で目指している職種に直結しているものがあれば、その資格取得を目指すのもありだと思います。
その際はできれば履歴書に書けるような資格を選ぶと良いでしょう。
当日課せられた筆記試験について
今回の筆記試験はマークシート方式による一般教養試験&論文試験の二本立てでした。ここでも、数的処理の問題は課されたので、対策は必須と言えます。筆記試験の対策については、こちらの記事も参考にして見てください。
当日は、マークシート方式による試験が2時間半ほど、論文試験による試験が確か1時間ほどであったと思います。午前中がマークシート方式、午後が論文試験、に分かれていました。
マークシート方式による試験は知識と知能に大別されており、基本的には他の併願先と同じような問題となっていました。
感覚的には7割ぐらい実力で解いて、残りの3割がうろ覚えで自信があまりなかったので、勘や記憶を頼りに解いた感じです。
午後の論文試験は1000文字以下で、400字詰め原稿用紙に換算すると2枚程度なので、そこまで難しい問題ではなく、一般的なお題が与えられて解いていく感じでした。
ちなみに個人的な余談ですが。お昼を挟んで午前/午後にまたがる試験の時は、僕はお腹がいっぱいだと午後の判断力が鈍ることを懸念し、お弁当ではなく、軽めのおにぎり2個くらいにとどめて置くことが多いです。
やはり、お腹が膨れていると、睡魔も襲ってきますし、頭の回転も鈍る気がするので。夕方全ての試験が終わったら、自分へのご褒美としてガッツリとラーメンを食べる感じにしています。
今回の面接試験は最初の面接が最終面接
通常、事務職の試験だと、2回ほど面接試験が別日程で組まれることが多いのですが、今回僕が受けたこちらの試験は筆記試験を突破すると、1度きりの面接で内定が決まるシステムとなっていました。
ポジティブに捉えると、面接回数が少ないので負担が少ないのは助かります。ネガティブに捉えると、1度きりしか面接が行われないので、失敗しても次の面接でカバーするということができない。ということでしょうか。
僕は無事に筆記試験通過のお知らせを受け取ることができたので、面接試験(実質の最終面接試験)に運良く進むことができました。
面接試験は面接官3人:自分1人の個別面接スタイルで行われました。時間は20~30分ほどでした。実際に僕が当日聞かれた質問内容は以下のようなものとなっています。
- 志望理由について改めて
- 広告企画制作会社ではどんなお仕事を?
- 広告制作業務からガラッと方向が変わっているけど、その経緯について
- 応募するきっかけなどがあれば教えて?
- 事務の仕事内容を把握していますか?
- 事務職は裏方的な仕事ですが、その点についてどのようにお考えですが?
- あなたは友人からどういう人だと言われることが多いですか?
- 逆に否定的な意見ではどういったものがありますか?
- 他の人と意見が食い違った時に、どういう対応をしますか?過去のエピソードがあればそれも。
- 相手の意見を聞いた上で、提案しても相手が言うことを聴いてくれなかったらどうしますか?
- 事務という仕事は1年仕事をすると、同じ仕事を繰り返すことになると思います。ご自身のキャリアアップということも考えますと、何年後かにご不満が出てくるなど、そのような恐れはないですか?
- 今後、定年が伸びると65歳まで同じ仕事を続けることになると思いますが、その辺りはどのようにお考えですが?
- 休日はどのようにお過ごしになることが多いですか?
- 友人の中での役割は?
- リーダーシップを取ることはないのですか?
- 将来、事務職としてどのような力を発揮できるのか自己PRの形で1~2分でお話しして頂けますか?
などなど。やはりどんな面接試験においても、自分自身を深掘りしていなければ答えるのに窮する質問が多々ありました。
対策をしていれば、軸をブラさずに回答することができると思うのですが、何も対策をしていないと発言した内容が支離滅裂になってしまう可能性大です。
面接試験は行き当たりばったりでどうにかなるものでなく、事前にどれだけ準備をしたか、どれだけ自分と向き合ったか、どれだけ自分のことを深掘りすることができたか。ということが重要になってきます。
そうでなければ、自己 PRも志望動機も浅いものになってしまいますし、何よりも説得力を持って相手に伝えることが困難と言えます。
面接試験は自分自身とても苦手でしたが、きちんと対策さえしておけば、就職試験や転職試験で聞かれることはある程度決まっているので、そこまで恐れることは無いと思います。
ただ、自分一人でそういった対策をするのは中々難しいので、僕は東京都のしごとセンターのキャリアカウンセリングや、通っていた資格取得予備校の相談ブースなどを利用していました。
もしよければ参考にして見てください。
東京都の東京都指定管理事業なので、利用料はもちろん全て無料です。まずはどんなことが出来るのか、説明会を聞くだけでも良いと思います。
行き詰まった時、悩みを共有したい時、客観的なアドバイスを受けたい時など、とてもオススメです。
長い長い転職活動の終わりを迎えて
面接試験も無事に終わり、ほどなくすると、自宅に合否の結果が届きました。封書を開けると、「合格」の2文字が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
終わった・・・。やっと終わった・・・。本当に本当に長かった・・・。
僕はこの時点で、すでに30歳の年齢を迎えていました。デザイナーを辞めて、無職になって、何もかもがうまくいかない時期が何年も続いていましたが、ようやく転職活動にピリオドを打つことができたのです。
まさか、デザイナーから事務職への転職がこれほどハードルの高いものになるとは、思いもよりませんでした。
もちろん自分が高望みをしたということもありますが、鬱病を患っていたため、辞めてからすぐに転職活動をすることはできませんでした。
無理をして転職活動をしようとすると、鬱病が悪化の一途を辿ってしまうことになったからです。鬱病が悪化してしまうと、もはや転職活動どころではなく、日常生活を送るのも困難になります。
また、病気の回復も遅いため、転職活動終盤には自分の心と身体をバランスを無理やり処方されていた薬で安定させていました。
内定を獲得したその瞬間も、まだ僕は鬱病の薬を継続して飲み続けていました。量はかなり少なくなっていましたが、それでも試験があるたびに心の状態を安定させるのには、かなりの苦労がありました。
無職であることや、内定が決まらないこと自体が、心のストレスになっていた可能性もあったので、とにかく1つでも内定を勝ち取りたいという思いで、転職活動を続けていたのです。
こうして、僕は事務職として再スタートを切ることになります。この続きのお話は、このブログでおいおいご紹介していきたいと思います。
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