デザイン業界を離脱してからの、インプットとアウトプットのお話。

デザイン全般

デザインのことを勉強していた方なら、このインプットとアウトプットのお話は耳にタコができるくらい良く聞いていた話だと思います。

僕はデザイン業界を既に離脱してますが、事務の仕事を続けながらこの作業を継続して行っています。今回は、このインプットとアウトプットの話に焦点を当てていきたいと思います。



インプットの作業は土日に。アウトプットの作業は平日夜と土日の空いてる時間に

デザイン業界を離脱し、何も意識せずに事務職して勤務していると、このインプットとアウトプットの作業を意識的におこなって行かないと、どんどんデザインの能力が落ちていきます(苦笑)

基本的に、事務のお仕事の場合は土日がお休みのところが多いと思います。もともとモノづくりの世界にいた自分からすると、折角の余暇の時間は自主制作や知識や技術の吸収のために時間に充てたいなあと思ってしまいます。

ということで、コロナが流行る前までは、土曜日or日曜日のどちらかは美術館や展覧会などを訪れ、インプットの作業に充てることが多くなっていきました。

元気な時は、土日両方とも美術館を訪れたり、一日に2〜3件、展覧会をハシゴすることもありました。デザイナーとして働いている時は、土曜日も日曜日も出勤になることがあったので、必ず土日は休むことができるのは大きな安心感がありました。

一方で、アウトプットの作業は平日夜と土日の空いている時間に行うことが多くなりました。平日夜は、基本的には業務が決まった時間に終わるので、リズムを作りやすいという理由があります。

デザイン業界にいると、残業するのが当たり前のような感覚になることがありますが、一般の世界では残業することの方が特殊という、極々一般的な感覚の人の方が多いです。

ただ、同僚や先輩後輩の行動パターンを見てみると、平日早く帰れる日はどこかに飲みにったり、買い物をしたり、習い事をしたり、スポーツジムに行ったりと、元デザイン業界にいた自分とは行動パターンが大きく違うんだなあ、と最初の頃は少し驚きました。



モノづくりをする人と、モノづくりをしない人との、時間の感覚の違い

事務の職種についてから、同期や同僚の話を聞いていると、

「土日何をしていいかわからない」
「どこか遊びに行く場所は無いかな」
「何をするでもなくゴロゴロして終わった」

などの話を良く耳にするようになります。最初は「え?皆んなこんなに時間を持て余してるの?!」とかなり驚きました。

もともとデザイン事務所や広告制作会社に所属していた時は、如何にして自分のプライベートの時間を確保して行くかということを常に意識していたからです。

平日は終電で帰れたらラッキーという日々が続いていたし、土日にどちらか丸一日休める日を確保できたら、物凄く嬉しい気持ちになったことを今でもよく覚えています。

「そうか。モノづくりをしない一般の人にとっては、これが普通の時間の感覚なのか」と、僕は肌で感じ取ることができました。

モノづくりには基本的に自分が納得するまでは終わりは無いし、一人で作業をすることも多いので、土日に何をしていいか分からないという感覚は自分には無かったなあ、と素直に思いました。

基本的には、一人旅もできるし、近所に一人でご飯を食べに行くこともできるし、美術館や博物館にも一人でいけるし、図書館や本屋で何時間も過ごすことができるタイプだし、興味あることの勉強を長時間するのもあまり苦にならないので、何もしないで過ごすことの方が難しいくらいでした。

それに何か作品を制作している時は、午前中から作業していて、気づいたら夜中日付を超えていたということも、しばしばありました。

なるほどー。モノづくりをする人としない人では、流れる時間の感覚がこんなにも違うのか。と、普通の事務の仕事をし始めてから、少し新鮮な気持ちを味わうことになりました。

まあ、だから何?って訳でも無かったのですが。デザインのことを勉強している時間や、デザイナーとして働いている時は、かなり辛い時もあったけど、色々と充実していたんだな。と気づくことができました。



余暇の時間を確保できてから、デザイン以外の知識や経験を獲得することができた

デザインの世界にいた時は、普段は朝から晩までデザインの仕事に没頭し、余暇の時間はデザインのインプットやアウトプットの作業に当てたりすることが多くなります。

そうすると、デザイン以外の知識や経験はどこで得れば良いのでしょうか?以前、デザインの勉強をしているときに誰かに言われてセリフがあるのですが、

「デザインのことしか知らないデザイナーよりも、デザイン以外のことを知っているデザイナーに仕事を依頼したい」

と。この言葉を聞いた時、僕はハンマーで頭をガツーーーーーーーーンと殴られた時のような衝撃を受けました。「確かに!!!」と。

よくクリエイティブな仕事をする人は「自分の中の引き出しを増やしなさい」と言われることも多いと思いますが、先のセリフを聞いてからストン!と自分の中で腑に落ちたのです。

デザイン学校時代に、引き出し、引き出し、言われても最初は何のことだか分からなかったし、それがどういう風に役立つのかイメージしづらかったのですが、全て自分の中で合点がいったのです。

そして、皮肉なことにデザイン業界にいた時よりも、明らからにデザイン業界を離れてからの方が、デザイン以外の知識や経験を数多く体験することができたのです。

インプットとアウトプットの作業を活かして、作品作りに繋げる

さて、ここまで色々と綴って来ましたが。事務仕事が本業になった今は、余暇の時間全てを作品作りに充てることができます。

これって実はすごいことなのでは無いかと思うんです。実務でデザインの仕事をしている時は、自分が作りたいものはほとんど作ることができないし、ひどい時には自分が全くいいと思っていない商品の広告を作らねばならない時もあります。

せっかく休日の時間を確保できたとしても、あまりの激務と疲労で体力回復のために、丸1日睡眠をして体力の回復に努めていたこともありました。

ですが、今は、割と健康的な生活を送っているので休日もとても体調が万全です。この状態で、余暇の時間全てを作品作りに充てることができるということは、全ての時間を自分が作りたいものだけに特化して作品制作に充てることができるのです。

しかも、デザイン業界にいた時には中々確保することができなかった自由な時間を使って。

確かにデザインの技術的な部分、知識や経験値としてはプロの業界にいる人には敵わないですが、テクニック的な部分だけを言えば、時間をかけて少しずつ学んで行くことができます。(ちなみに自分はプロの方が講師となって教えてくれる講座に通ったりしていました。)

そういった意味で、ワークライフバランスを意識した職業選択をするという手段もありなのでは無いかと自分は思うのです。

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この記事を書いた人
めびうすさん

50人前後の組織の中で奮闘するひとり事務員。元広告デザイナー。過酷なデザインの世界から、事務の世界へ転職。
自分のようにデザインの道から逸れてしまっても、楽しく生きて行くための道をこのブログで綴っていきます。

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