グラフィックデザイナーを辞めて良かった事、5選。

僕がグラフィックデザイナーを実際に辞めて良かったと感じたことを、ここでは5つ紹介します。

僕が実際に辞めてみて、初めて実感することもありました。デザイナーを辞めたいと思っている方、転職をしようかどうか迷っている方は、是非参考にしてみてください

目次

圧倒的に健康な食生活、睡眠生活を送れるようになった

デザイナーを辞めてほどなくすると、真っ先に僕は健康的な生活習慣を取り戻すことが出来ました。デザイナーを本業にしているときは、朝遅く、昼は適当、夜や食べれたり食べれなかったり。終電を逃したりすると、夜食も必須、という状況でした。

ところが、デザイナーという仕事をやめてから僕はしばらく実家で生活していたということもあり、朝・昼・晩の3食の食事をしっかりと食べることが出来るようになります。

また、夜も大体0時前に就寝できるため、睡眠不足になることの方が珍しいという状態になり、少しずつ体力自体は回復していきました。

やめた直後は鬱病を発症していたため、食欲や睡眠欲自体も低下していたのですが、心療内科から処方されていたお薬を飲むことで、そちらもある程度軽減されていました。

また、デザイナーとして働いているときは、朝の通勤以外の時間は、太陽の光を見ることもほとんどありませんでしたが、起きている間に太陽の光を浴びれるという幸せを実感することができました。

また、床やソファではなく、きちんと布団の中で睡眠を取ることができ、普通に生活することが出来るという幸せを噛みしめることができました。

また、余暇時間にくだらないテレビ番組を見ることができたり、家族がメインでしたが職場の人以外の人と会話をすることが出来たのも良かったです。

どう足掻いても、デザイナーとして働いているときにはテレビを見ることも、友人や家族と予定を合わせること自体が至難の業でした。

(平日は残業、土日も出勤や体力回復のため睡眠に充てていたため)

事務員の仕事に就いてからは、月曜日から金曜日まで、おおよそ特別なことが無い限りはほぼ決まった時間に出社し、決まった時間に退出する。

という生活をすることが出来ています。もちろん、基本土日はお休みです。

なので、その時間は余暇やリフレッシュ、自己研鑽の時間に当てたりすることもできます。

アイデアが出ないという恐怖に襲われなくなった

これはデザイナーを続けている方なら、すごく実感する事実では無いでしょうか。

「アイデアが無限に湧き出てきて、楽しくて楽しくてしょうがない!」といった人以外、現役の時に常にこの恐怖と戦い続けるのでは無いかと思います。

僕も例外ではなく、なかなかいいアイデアが出てこず、締め切りが刻一刻と迫っている時は、生きている心地がしませんでした。

ところが。デザインのお仕事を辞めてから、アイデアが出てこないという恐怖に怯える日々は一切無くなったと言っても過言ではありませんでした。

事務職でも企画職に就いている方は別かもしれませんが、一般的な経理事務や総務事務などのお仕事の場合は、ルーティーンで必ず決まった仕事があるはずです。

あとは、如何に効率よく締め切りまでに作業を進めていくかということの方に比重が置かれています。

僕の所属している組織も例外ではなく、基本的には毎年決まった時期に行う業務があり、時々イレギュラーなことがあったときに特別な事務処理を行う、というのが一般的な流れです。

デザインの仕事には極論終わりがありません。

ってみれば、クライアントや自分の双方が納得したときに、初めて終わりが訪れる、ということになるでしょうか。

一方、事務仕事というのは必ず終わりがあり、締切までにその業務を終わらすことができれば問題なしということになります。

言ってみれば、終わりや正解のある仕事とも言えます。

事務仕事で斬新なアイデアを求められるとしたら、既存の業務をどうしたらもっと効率的に進めることができるか?ということを検証すること等、でしょうか。

ともかく。仕事そのものに終わりがあるということで、圧倒的に自分のスケジュールもコントロールしやすくなりました。

デザインを純粋に楽しむことが出来るようになった

デザインを仕事にしていると嫌でも毎日毎日デザインのことを考えることになります。それはそれで、日々真剣にデザインと向き合っているということでいい面もあるのですが。

一方で、仕事で毎日デザインと向き合うことで生じる弊害もありました。それは、純粋にデザインを楽しむことが出来なくなってしまうということです。

どんなに好きでも、仕事で毎日毎日デザインのことを考えていると、たまの休日までデザインの事以外のことをしたいと思うようになってきます。

ところが、平日もデザイン業務で忙しい毎日を送っていると、自主制作作品やライフワークのための作品を作る時間は土日で空いている時間を費やすしか無くなってしまいます。

作品を作るにはかなりのエネルギーと情熱が必要なため、土日もデザインのために時間を割いてしまうと、友人や家族と会う時間も無くなったり、インプットに必要な時間を確保する時間もなくなったりします。

そして、そのまま月曜日から会社に出勤となってしまうと、頭も心も休まる暇がありません。

また、一流と呼ばれるデザイナーは、「デザインの事しか知らないデザイナーではなく、デザイン以外のことにも精通しているデザイナー」であるとも言われています。

良いアウトプット作品を生み出すためには、自分の中に数多くの引き出しが必要です。そのためには、デザイン以外の知識・経験が必要となります。

よく、「若いうちは一生懸命遊んだ方がいい」と言われる所以もそこにあるのでしょう。

デザインの仕事を辞めてからは純粋に美術館や展覧会の作品を楽しむことができ、デザイン関連の本も読み物として楽しむことが出来るようになりました。

ある意味逆説的ですが、デザイナーを辞めたことで自分自身の創作活動を純粋に楽しめるようになったことは大きな収穫でした。デザインの仕事を本業にしているときは

  • 「ステップアップのために、もっとクオリティの高い作品を作らなくてはいけない」
  • 「ポートフォリオを充実させるためにライフワークを見つけなければならない」
  • 「面接受けの良い作品を織り込まなければいけない」

など、ある種の強迫観念に囚われて、純粋に楽しんで作品を制作するというスタンスを忘れていたような気がします。

そう行ったスタンスで作った作品は全く楽しめないし、最終的に面白い作品にはならないことが多い気がします。

一方で、就職やステップアップを目的とするのではなく、純粋に自分や周りの人が楽しんでくれる作品を作りたい、という思いで作った作品の方が結果的に面白くなることが多い気がします。

自分が大切にする人や、自分自身の時間を自由に出来るようになった

デザイン業を辞めてからは圧倒的に平日夜や土日のスケジュールを事前に組み立てやすくなりました。

ほぼ決まった時間に業務が終了するので、平日夜の約束や土日の約束も事前に調整することが出来るようになりました。

当たり前といえば当たり前のことですが。

デザインの仕事をしているときは終わりが見えない仕事が多く、簡単に人と会う約束をすることができませんでした。

学生時代の友人と一緒に遊びに行ったり、家族と一緒にゆったりとした時間を過ごしたり、恋人と行きたいところに旅行に行けたり。

デザインの仕事をしているときには共有することが中々難しった時間を過ごすことができました。

自分も土日や休みの日を利用して、美術ボランティア活動や、写真教室に通って、デザインの力を仕事以外の場所で伸ばし行く活動を行うことができています。

また、そういった活動を通して、本業でデザイン活動をしている人以外に、デザインに興味を持っている一般の方、趣味で写真をプロレベルまで極めている方、など様々な人と交流することができました。

様々な業界の人と交流することで、デザインの仕事をしているときには知らなかった世界を知ることができたのも、デザインの仕事をやめてよかったことの一つです。

デザインの仕事以外にも、自分に向いている仕事があることが分かった

最後に、とても重要なことを記載します。

子どもの頃からデザインの仕事に就くのが夢で、実際に僕はデザイナーという職業に就き、夢を叶えることができました。

デザイナーになるまで、やりたい仕事以外の仕事をするなんて考えられなかったし、やりたくない仕事を続けて愚痴ばかり言っている友人のことを「つまらないやつ」と思っていた時期もありました。

ところが。自分自身デザイナーとして生きて行く道を閉ざされてしまったときに、改めて自分の人生と向き合うことになりました。

実際のところ、デザイン以外の仕事でどんな仕事が自分に向いているのかも分からなかったし、たとえ就職したとしても、すぐに辞めてしまうのではないか?と疑心暗鬼になっていたりもしました。

そんな自分が今では10年近く、デザインの世界とは正反対とも言える事務仕事を続けることができています。

実際仕事というのはやってみなければ分からない部分が多いのと、職場の労働環境や人間関係にも大きく左右されると言っても過言ではないと思います。

もし少しでも気になる職業があれば、試してみる価値はあると思います。今振り返ってみてもまさか自分が、こんなにも長く今の仕事を続けることが出来るとは想像もできませんでした。

それでも、長く働いていると、いいこともあれば、嫌なことも沢山あります。

ただ、ものすごく嫌なことがあっても、かつての広告制作プロダクションでのパワハラや劣悪な労働環境に比べれば、圧倒的に我慢できるレベルです。(今の所は)

ちなみに僕は自分自身がどんな仕事が向いているかを確認するため、東京都が設置している東京しごとセンターのサービスを利用して、自己分析を行っていました。行政の運営する機関なので、基本的に利用料は全て無料です。

特によかったのは、就職支援アドバイザーの方とのカウンセリングの時間です。デザインの仕事以外に自分がどんな仕事に向いているのかを一緒に考えてくれました。

他にも、転職活動のための公開セミナーなどに申し込んで、積極的に利用していました。もしよかったら参考にしてみてください

東京しごとセンター
東京しごとセンター 東京しごとセンターは、都内での雇用・就業を支援するために、東京都が設置した「しごとに関するワンストップサービスセンター」です。


最後に

今現在、僕は事務員として働くことができていますが、デザイナーを辞めてから数年間はどんな職業が自分に向いているのか全く見当がつかず、悶々とした日々を送っていました。

それまでは実家で生活しながら、飲食店でアルバイトなどをして再度の就職活動に向けて準備をしていました。そして、30歳を目前にしてようやく今の事務の仕事に就くことができました。

今の世の中はスマホやパソコンが当時に比べて圧倒的に普及しているので、「就職」という選択肢ではなく、ある程度の才能があれば「起業」という選択肢を取ることも比較的容易にできるのかもしれません。

ただ、最初は生活の基盤を確立して独り立ちすることを目指し、会社員や公務員を目指すという選択をする方が多いのではないでしょうか。

デザイナーを辞めて今の職業についてから、僕の生活の質は圧倒的に向上しました。ちなみに僕が最も重要視していたのはワークライフバランスを実現できる場所でした。

自分がやりたいことはその次くらいの順位にして、余暇の時間を自分の好きなことに充てられる働き方を選んだ訳です。

自分がやりたい仕事のみを最優先にするのではなく、どんな働き方をしたいかまで含めて就職活動を行うと理想の会社に近づける可能性が高まりそうな気がします。

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この記事を書いた人

一組織の中で奮闘する元デザイナー事務員。

一般大学の文系学部を卒業した後、デザイン専門学校に進学。

卒業と同時に広告デザイナーになるも理想と現実のギャップにさいなまれ、志半ばで離職。

その後、一般社会で事務員となる道を決意し、現在に至る。

このブログでは、元デザイナーが一般社会でデザインの力を伸ばしながら楽しく生きていくための道をお伝えしています。

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