公務員のデザイン職に就くために予備校は必要?⇒結論は「人による」

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公務員のデザイン職に就こうと思ったときに、どんな対策をすればいいんだろう?と思う人もいるかと思います。

実際、過去の試験データを見てみると、書類・筆記・面接・ポートフォリオの作成など、様々な対策をしなければなりません。

人によっては、これらの項目のうち苦手な部分や準備がまだ終わってないという人も多いでしょう。そこで今回は、これら試験対策に必要な準備について徹底解説!

今回の記事を読めば、公務員のデザイン職に就くためにどんな対策を講じる必要があるのかをひと通り把握できます。

しっかりと準備をして直前で慌てることのないよう対策をしておきましょう!

目次

公務員のデザイン職に就くには、書類・筆記・面接・ポートフォリオ対策が必須

公務員のデザイン職に就くためには、書類・筆記・面接・ポートフォリオの作成など、バランスよく対策を練る必要があります。

というのも、公務員のデザイン職は「デザイナー職」ではなく、あくまでも「事務職」の枠組みの中で募集がおこなわれるからです。

もし、デザイナー職を目指すならデザイン系のソフトが使えるなど実践的な部分に重きを置かれることが多いので、作品の質を上げることに専念すれば大丈夫な会社も多いです。

一方で、デザイナー職もクライアントワークですので、高度なコミュニケーション能力が求められるという点は共通しています。

公務員のデザイン職は、デザインの技術的な能力よりも、デザイナーと行政機関の橋渡しをできるようなコーディネーターとしては役割がメイン。

そのため、双方の立場になって提案ができる人材が求められているのです。

公務員のデザイン職の書類審査

公務員のデザイン職に限らず、公務員試験受験のためには、履歴書の代わりになる自己PRシートのようなものを事前に提出させる自治体が多いです。

例えば、昨年度実施された神戸市のデザイン・クリエイティブ枠を見てると以下のような項目が設問として記載されています。

このアピールシートをしっかりと記入できているかどうかで、このあとの面接試験の合否が決まるといっても過言ではありません。

質問内容をざっと確認して、今から対策できる準備があるかどうかを確認しておきましょう。

公務員のデザイン職の筆記試験

公務員のデザイン職では民間企業で採用されているSPI試験が導入されることが多いです。また、自治体によっては、論文試験が課されることもあります。

公務員試験といえば、一般教養や専門科目試験など、数多くの試験科目を課されることが一般的。

ですが、最近は多様な人材を行政機関や自治体が求めているという背景もあり、筆記試験の負担が徐々に緩和されています。

科目数が限定されている自治体を受けるのであれば、予備校のSPI対策試験コースに通うだけで充分です。

ただし、いまだに筆記試験に重きを置いている自治体は、SPIのような一般教養試験だけでなく、論述問題を課す自治体もあります。

こちらについては、しっかりと対策をしておかなければ合格ラインに達する文章を書くのは難しいです。

論述試験については、予備校の論文試験対策コースに通うか、公務員試験用の論文試験対策の本を最低でも1冊は読んでおきましょう。

公務員のデザイン職の面接試験

公務員のデザイン職における面接試験は、他のあらゆる要素よりも重要となります。

自己PRや志望動機について聞かれるのかもちろんのこと、

「なぜデザイナーではなく、公務員のデザイン職に就こうとするのか?」
「民間企業ではなく、なぜ公務員なのか?」


など、しっかりと自己分析をしていないと回答できません。

また、さきほどご紹介したアピールシートに記載した内容をもとに面接試験が進められることが想定されますので、その点には注意しておく必要があります。

さらに、公務員のデザイン職試験となると、過去に自分が手がけた仕事や作品などについても必ず触れられるでしょう。

自分の作品のコンセプトや意図がしっかりと伝わるように、コンパクトに話せるようにしておかなければなりません。

というよりも、説明をしなければ分からない作品はデザイン的に優れているとは言えませんので、プレゼンテーションする作品やポートフォリオに納める作品も精査しておくのがおすすめです。

面接の時期になって慌てることの無いよう、しっかりと作品の準備や自分を深堀りしておきましょう。

公務員のデザイン職のポートフォリオ審査

アピールシートの項目でも確認したように、過去の実績や作品を収めたポートフォリオについては必ず準備する必要があります。

実際に業務で手掛けた作品や、コンテストなどに入賞した作品は積極的にポートフォリオに組み入れるようにしましょう。

自主制作作品を納めても良いのですが、やはり客観的に評価された作品を収める方が面接官にプレゼンテーションする際に、説得力があります。

もう一つ欲を言えば、受験する自治体のポスターやチラシ等をリメイクし、自分だったらこういうデザインで行政課題を解決していきます、というような内容を伝えられると更に説得力が増します。

ポートフォリオは手掛けた作品をすべて納めればいいという訳ではなく、自分の個性や能力を示すのに最適な作品に厳選して収めるのが最も効果的。

作品を見極めることも大事な能力となりますので、ポートフォリオの準備もしっかりとおこなっておきましょう!

公務員のデザイン職に就くための予備校やデザインスクールについて

ここから、公務員のデザイン職に就くための予備校について見ていきましょう。

実は、結論からお伝えすると、公務員のデザイン職に就くための予備校やスクールというのは、存在しません。

ですが、安心してください。

公務員のデザイン職に就くための専門の予備校は存在しないものの、予備校に設置されている単発の講座を組み合わせることで対応することは充分可能です。

かつて、「デザイン」と「公務員」の世界は、真逆の世界と考えられていました。

当然、デザイン業界を目指す人は公務員を目指しませんし、公務員を目指す人はデザイン業界を目指さないというのが一般的。

ですが、とうとう公務員の世界にもデザイン的な発想をする人材が必要であると気づいた自治体から「デザイン・クリエイティブ枠」のような事務職を募集するようになりました。

もう少し時代が進んだら、そのような予備校も登場するかもしれませんが、基本的にはこちらのブログに記載する方法で対応しておけばOKです。

公務員のデザイン職対策のための予備校について

先ほどもお伝えしたように公務員のデザイン職に特化した予備校というのは存在しません。ですが、世の中には公務員試験に対応した予備校は山ほどあります。

そこで、これらの予備校や単発講座を組み合わせて対策するという方法が最も現実的と言えます。

例えば、アピールシートや筆記試験対策、面接試験対策については公務員試験予備校でも充分に対策が可能です。

美大生であれば、自分の作品は既に手元にあるかと思いますので、それ以外の対策を公務員試験予備校などで対策すればOKです。

逆に一般大学の学生であれば、就活の対策でアピールシートや筆記試験対策、面接試験対策はバッチリという人もいるでしょう。

その場合は、過去の作品やポートフォリオの準備を後述するデザインスクールなどに通って用意しておけば良いでしょう。

社会人から公務員のデザイン職に転職しようとする人であれば、過去の実績をもとに対策をおこなうのが効果的。

自分の状況の応じて、予備校を選べば問題ありません。

心配な方は、予備校の入学説明会などで「デザイン職の公務員を目指しているのですが、どのコースを選べば良いか」を相談すると良いでしょう。

公務員のデザイン職対策のためのデザインスクールについて

公務員のデザイン職に特化した予備校が無いのと同様、公務員のデザイン職に対応したデザインスクールも存在しません。

なぜならデザインスクールでは、あくまでもデザイナーになるための人材を育成する場所であり、公務員のデザイン職に就くためのカリキュラムになっていないからです。

公務員のデザイン職はデザイナーとは職種が異なるものの、過去の作品、コンテストに入賞した実績、自主制作作品などをアピールシートやポートフォリオに収めておく必要があります。

美大生であれば、普段から自分が手がけた作品等が手元にあるかも知れませんが、一般大学の学生は自分で意識的にデザインに関わっていなければ、そのような作品が手元に無いかと思います。

そのため、学校に通いながらデザインスクールに通って、作品を用意しておくという方法がベスト

もちろんこの方法は、社会人から公務員のデザイン職を志す人にも、おすすめです。

最近はオンラインで自宅のPCから簡単にデザインの講座を受講できますし、デザインスクールが職場や自宅の近くにあれば平日夜間や土日にも通学可能です。

自分に無理のないカリキュラムにあったデザインスクールを探して、採用試験で通用する作品をつくっておきましょう!

独学で公務員のデザイン職に就くための方法

最後に、番外編として公務員試験予備校やデザインスクールに通わないで、公務員のデザイン職に就くための方法をお伝えします。

結論からお伝えすると、きちんとクオリティが担保されている作品や実績を用意して、筆記試験対策や面接対策ができる人であれば、独学で公務員のデザイン職試験を突破することは可能です。

ですが、この方法はかなり困難な道であると言わざるを得えません。

というのも、作品の質を判断するためには、第三者やプロの方からの意見は必須ですし、何より独学での対策は精神的にかなりつらいものがあります。

独学を貫く方法というのは、一度公務員のデザイン職試験にトライしてみたけれども、次年度以降に再トライする時の手段と捉えてもらった方が良いかも知れません。

公務員試験については新卒採用に限定されるわけではなく、年齢制限や資格要件さえ満たせば何度でも挑戦することが可能です。

もし、何が何でも公務員のデザイン職に就きたい!ということであれば、最初は独学ではなく、公務員試験対策の予備校やデザインスクールなどを活用してみると良いでしょう。

そのうえで、自分にとって必要なものとそうでないものを取捨選択していけば、効率良く対策をおこなえるはずです。

公務員のデザイン職に就くための、専門の予備校やスクールは存在しない

ここまで見てきたように、公務員のデザイン職につくための専門の予備校やスクールは存在しません。

ですが、「デザイン・クリエイティブ枠」のようなデザイン職に就くためにはバランスよく試験対策をしておく必要があります。

アピールシート・SPI試験・論文試験・面接試験・ポートフォリオ対策…etc

今の自分の能力を改めて客観的に見つめ直し、どの要素が自分の弱点なのか、あるいは、どの要素に力をいれて対策をおこなうべきかをしっかりと考える必要があります。

いずれの対策もある程度の時間を要するため、一朝一夕で身に付くようなものではありません。試験日や応募期間から逆算して、本番までに必要な能力の底上げをしておきましょう。

デザイナーのように専門職としての試験ではないので、「公務員のデザイン職」に関していえば技術的にはそこまで難しい試験でありません。

いかにバランスよく試験対策ができるかが肝となりますので、その点は忘れずにしっかりと対策をおこなっていきましょう!

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この記事を書いた人

一組織の中で、孤軍奮闘する元デザイナー事務員。一般大学の文系学部を卒業した後、デザイン専門学校に進学。

卒業と同時に広告デザイナーになるも理想と現実のギャップにさいなまれ、方向転換。

その後、「安定した生活」と「自分のやりたいこと」の両方を叶え、一組織の事務員として過ごしながら数々のデザインコンテストに入賞し、現在に至る。

このブログでは、デザイナー&事務員の両方を経験している元デザイナーが一般社会で楽しみながらデザインの力を活かす術を伝授。

その中でもワークライフバランスの最高峰に位置する、公務員のデザイン職を目指す人の合格までの道のりをメインでサポート。
サブテーマとしては、生活を安定させながらやりたいことを叶える事務職の仕事についても触れています。

手堅く安定した本業を維持しながら、デザインの世界にもたずさわりたいという欲張りな人に向けて、日々役立つ内容を発信していきます。(学生も勿論OK!)

【デザイナーを辞めてから受賞したコンテスト】
・写真コンテスト(プリント部門) 入選
・雑誌の表紙絵デザインコンテスト 優秀賞
・キャラクター塗り絵イラストコンテスト 入賞
・ショート動画コンテスト 佳作
…他、多数

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