一般大学からでも公務員のデザイン・クリエイティブ枠を目指せる?⇒ 結論OK

(※本ページは、アフィリエイト広告を利用しています。ただし、読者の皆様に不利益になる情報はお伝えしません)

近年、少しずつ話題になっている公務員の「デザイン・クリエイティブ枠」の募集を見て、自分も受験資格があるか気になっている人もいるのではないでしょうか?

デザイン・クリエイティブ枠は地方自治体の行政職員のくくりとして、デザイナー職ではなく「事務職」としての募集をおこなっている公務員採用試験の一つです。

美大生が就職先として選ぶのはもちろん、一般大学に通っている大学生でも美術史やデザインのことを学んでいる場合は気になる職種の一つでしょう。

また、学部や専攻で美術やデザインのことを専門には学んでいなくても、デザインやモノづくりが得意で独学で学んでいる人もいるでしょう。

では、そういった学生でも自治体のデザイン・クリエイティブ枠は応募要件を満たしているのでしょうか?

結論からお伝えすると、条件付きですが一般大学の学生でもデザイン・クリエイティブ枠の事務職への応募は可能です。

今回は、そんな美大生ではない一般大学の学生が自治体の「デザイン・クリエイティブ枠」の受験する際のポイントと対策について解説します。

目次

デザイン・クリエイティブ枠は、美術系大学の卒業を条件とはしていない

まず、公務員のデザイン・クリエイティブ枠について簡単に触れておきます。

ここでは、神戸市の公式ホームページからの文言を引用しましたが、基本的には他の自治体でも求められる能力はほぼ同じですので安心してください。

デザイン・クリエイティブ枠とは
デザイン・美術・音楽・映像などの芸術分野の素養があり、培った思考などを活かして、神戸市政で活躍できる方を対象とした採用試験です。
引用:神戸市:2023年度 採用説明会(デザイン・クリエイティブ枠、東京開催) (kobe.lg.jp)


神戸市では、デザイン・クリエイティブ枠の採用説明会が2023年12月に東京で開催されました。

念のためお伝えしておくと、この説明会の参加の有無は、採用試験の合否に一切関係しません。

また、オンライン形式による採用説明会(デザイン・クリエイティブ枠対象)も2024年2月に開催されました。

もちろん、こちらのオンライン採用説明会についても、採用試験の合否には一切関係しませんので、心配しないでください。

少し脱線してしまいましたので、話を戻します。

公務員試験の枠組みとはいえ、「デザイン・クリエイティブ枠」の事務職の募集となると美術系大学を卒業しないと、受験できないのではないかと思っている人も多いでしょう。

ですが、きちんとデザイン・クリエイティブに関する何らかの実績があれば、受験すること自体は可能です。

といっても、やはり不安に思う人もいると思いますので、現在までにおこなわれたデザイン・クリエイティブ枠の募集要項を見ていきましょう。

現在、「デザイン・クリエイティブ枠」の正規事務職の募集をおこなっている地方自治体は以下の4つです。

  • 兵庫県神戸市
  • 千葉県市川市
  • 富山県高岡市
  • 新潟県長岡市

それぞれ、順番に見ていきましょう。

それぞれの自治体には必ず年齢要件の記載がありますので、そちらについては受験する年度の採用案内を見て自分が該当するかどうか必ず確認してください。

ここでは便宜上、試験区分の大卒枠の事務職(デザイン・クリエイティブ枠)の学歴部分についてのみ比較していきます。

兵庫県神戸市の場合

兵庫県神戸市のデザイン・クリエイティブ枠の受験資格は以下の通り。

上記、受験資格を見ても分かる通り、どこにも美術系大学の卒業を条件とするとの表記はありません。

そのため、一般大学に通っている大学生でもデザイン・クリエイティブ分野の能力をアピールできればOKです。

千葉県市川市の場合

千葉県市川市のデザイン・クリエイティブ枠の受験資格は以下の通り。


千葉県市川市では最後にデザイン・クリエイティブ枠の募集をおこなったのが令和3年度となっているので、こちらの募集要項を参照。

また、市川市では年齢・学歴制限撤廃枠を設けており、デザイン・クリエイティブ枠はこのカテゴリに属しているため、59歳まで受験可能となっています。

そのため、美術系大学での卒業要件は無いのはもちろん、年齢制限すらも撤廃されており多くの人に門戸が開かれています。

今後、欠員が出た場合に次年度以降に募集が行われるかも知れませんので、気になる人はこまめにチェックしておきましょう。

富山県高岡市の場合

富山県高岡市のデザイン・クリエイティブ枠の受験資格は以下の通り。

次の(1)(2)の要件を全て満たす人
(1) 学校教育法に基づく大学 (短期大学は除く。)で美術、工芸、デザインなどの芸術分野又はデザイン・クリエイティブ分野に関する専門の課程を専攻し、卒業した人又はこれと同等の資格があると認められる人
(2) 民間企業等での通算職務経験年数(※)が3年以上ある人又当該年数が3年以上となる見込みの人

※ 民間企業等での通算職務経験年数とは、民間企業、自営業、官公庁等において従事した職務経験(雇用形態として、パート、アルバイト、派遣社員、契約社員等を除く。)の通算年数。職務経験が複数にわたっている場合は、それらの期間を通算した年数。ただし、同一期間内に複数の職務に従事した場合は、いずれか一方のみとする
※ 職務経験内容は問わない。ただし、芸術分野又はデザイン・クリエイティブ分野に関連するものが望ましい

(掲載終了):高岡市職員採用試験(令和6年4月採用) 令和5年度募集要項〔事務職(デザイン・クリエイティブ業務)-大卒・社会人経験者〕

上記の条件を見ても分かる通り、美術系大学の卒業は要件とされていませんが、民間企業での経験が3年以上あることも条件となっています。

そのため、現役の大学生で富山県高岡市のデザイン・クリエイティブ枠を受験するのはほぼ不可能です。

(まれに、社会人経験を経てから大学に在学していたり、学生時代に起業したりする人もいるので、一概に不可能とは言えませんが)

ですが、一般大学を卒業した後に一般企業やデザイン・クリエイティブ関連の会社で3年以上の職務経験を積んだ後に受験することは可能です。

そのため、在学中の受験はできなくても社会人になって改めて高岡市のデザイン・クリエイティブ枠を受けてみても良いでしょう。

新潟県長岡市の場合

新潟県長岡市のデザイン・クリエイティブ枠の受験資格は以下の通り。

学校教育法による大学(短期大学を除く。)を卒業した者又は卒業する見込みの者(長岡市長がこれらと同等と認める者を含む。)

参考:令和5年度(前期日程)長岡市職員採用試験案内

長岡市では、基本的には年齢以外の条件はありません。そのため、長岡市も美術系大学の卒業を条件とはしていません。

一般大学に通っている大学生でも、長岡市の求める人材と合致すれば受験すること自体は可能です。

一般大学の学生がデザイン・クリエイティブ枠の受験資格を得る5つの方法

ここまで、各自治体の「デザイン・クリエイティブ枠」の事務職の受験資格について見てきました。

それぞれの自治体の募集要項を見ても美術系大学の卒業を条件とはしていませんが、必ず年齢制限が設けられていますのでその点だけは注意してください。

これらの条件をクリアした上で自身のデザイン・クリエイティブに関する能力をアピールできれば、一般大学の学生でも充分合格を勝ち取ることは可能です。

そこで、ここからは一般大学に通いながらデザインの力を伸ばしていく5つの方法について見ていきます。

①美術・デザイン系の学部や学科で学ぶ
②一般大学を卒業後、美術系の大学や専門学校に進学する
③在学中に、夜間のデザイン専門学校にWスクールで通う
④在学中にオンラインのデザインスクールに通う
⑤【高難度】在学中にデザイン関連のお仕事をこなしながら、実績を残す

①~④については、比較的実現可能な方法でしょう。⑤については、かなり高難度ではありますが不可能という訳ではありません。

今の環境に合わせて、自分が取れる手段を選んでいけばよいでしょう。

①美術・デザイン系の学部や学科で学ぶ

一般大学の中には、美術・デザインに関する学部や学科のある大学が数多くあります。

有名な所では、一般大学でも以下のような学科を設置。

  • 東京大学 文学部 人文学科 美学芸術学専修
  • 慶応義塾大学 文学部 人文社会学科 美学美術史学専攻
  • 早稲田大学 文学部 映像演劇コース
  • 中央大学 文学部 フランス語文学文化専攻 美術史美術館コース
  • 同志社大学 文学部 美学芸術学科
    …etc

など、美術系大学でなくても美術やデザイン、あるいは映像演劇など、クリエイティブに関連する分野の勉強ができる大学は意外と多いです。

その中でも、文学部や人文社会学科の中に設置されているパターンが目立ちますが、おそらく学芸員養成課程がある大学がメインとなっているのでしょう。

参考:学芸員養成課程開講大学一覧(令和5年4月1日現在)291大学 | 文化庁 (bunka.go.jp)

上記、芸術系の学科で学んできた人はそれだけで受験資格自体は得られていると思います。

ですが、欲を言えばただ勉強したというだけではなく、何らかのデザイン・クリエイティブ分野における資格や実績は欲しい所です。

②一般大学を卒業後、美術系の大学や専門学校に進学する

卒業後に何が何でも、デザイン業界やデザイン・クリエイティブ枠の事務職に就きたいなど、デザインに触れる仕事をおこないたいと思っている人もいると思います。

だったら最初から美大進学を目指していれば良かったのではないかと後悔している人もいるかも知れませんが、そこまで悲観する必要はありません。

基本的に、公務員試験は新卒・既卒を問わず、年齢要件や学歴、能力などを満たしていれば問題ありません。

また、デザイン業界においても、必ず新卒者が欲しいという訳ではなく、欠員が出たら募集する所が多いので、実力さえ伴っていれば既卒でも採用される可能性は大いにあります。

私自身も、一般大学を卒業してからデザインの専門学校に通い、専門学校卒業後はデザイナーへの就職と事務職への転職を就職を実現しました。

ただし、大学卒業時に新卒の切符を捨てることになるので、その辺りの覚悟は必要となります。

また、専門学校に通うためには、大学の授業料と同じくらいか、それ以上の授業料が掛かりますので、金銭的な負担もネックになります。

③在学中に、夜間のデザイン専門学校にWスクールで通う

一般大学に在学中にデザインの知識・技術を身に付ける方法として夜間のデザイン専門学校にWスクールという形で通うという方法があります。

大学に通いながら、夜間の専門学校に通うということは肉体的・精神的にも負担が掛かりますし、大学の授業料+αで専門学校にも授業料を払わなければなりません。

この方法は、大学の単位をほとんど取り終わっている人や、金銭的に裕福な家庭の人、アルバイトなどで貯めた預金や貯金が沢山ある人にはおすすめと言えます。

しかしながら、大学の講義やレポート、サークル、アルバイトに加えて、専門学校への通学と作品制作の課題をすべて同時にこなさなければなりません。

また、通う時期によっては就職活動や卒業論文、ゼミなどとも並行していかなければならないかも知れません。

ともすると、どれもこれも中途半端になってしまう可能性もあります。もしこの方法を取る場合は、相当の覚悟をしておく必要があるでしょう。

ただし、夜間の専門学校でも一定の条件を満たした課程を終了すれば「専門士」の称号が付与されるため、専門士の称号が欲しいという場合は、そのような学校を探すのもありです。

もちろん、専門士の称号までは要らないのでデザインの勉強のみをしっかりとおこないたい場合は、大学生活と両立できそうな夜間の専門学校を探せば良いでしょう。

もし、専門士の称号が得られる夜間の専門学校となると、カリキュラムの条件はより一層厳しくなります。

「専門士」の称号が付与される専門学校の要件
・総授業時間数が1,700時間(62単位)以上
・修了年限が2年以上
・試験等を行い、その評価に基づいて、課程修了の認定を行っている事

引用:専門士とは | 特集記事 | 夜間専門学校へ行こう! (yakan-senmon.com)

基本的には、大学を卒業すれば学士の資格は得られますので、そこまで無理をして「専門士」の称号が付与される夜間の専門学校に通う必要は無いでしょう。(一般大学から美大への編入を検討しているなら別ですが)

デザイン・クリエイティブ枠を受験するために、夜間のデザイン専門学校にWスクールで通うこの方法を取る場合は、自身の将来のキャリアプランをしっかりと考えて検討することが大事です。

④在学中にオンラインのデザインスクールに通う

一般大学在学中にデザインの勉強をするもう一つの方法は、オンラインのデザインスクールに通うという方法です。

卒業後に美術系の大学や専門学校に進学したり、在学中に夜間の専門学校に通うよりは、精神的にも肉体的にも負担が少ない上、金銭的にも負担が軽くなります。

また、前々から興味はあったけれど実際に通ってみて、自分に本当にデザイン関連の仕事が向いているかどうかが分かった、という人も。

デザインやクリエイティブに関連する業務は、華やかで楽しい世界に見えるかも知れませんが、実際にクオリティの高い作品をつくり続けるのは意外と難しいものです。

デザイン・クリエイティブ枠の事務職はデザイナー職ではないので、同じような能力を求められる訳ではありませんが、採用試験の時にはデザイン・クリエイティブに関連する実績の提示を求められます。

もし、一般大学在学中にデザインコンテストなどの入賞経験があれば、それだけでエントリーシートでのアピールポイントにもなるでしょう。

一般大学からデザイン・クリエイティブ枠の事務職を目指す場合、オンラインのデザインスクールに通いながらデザインの知識・技術を培っていくのは割と現実的な方法と言えます。

⑤【高難度】在学中にデザイン関連のお仕事をこなしながら、実績を残す

最後にご紹介するのは、かなり【高難度】ですが、最も説得力のある方法です。

一般大学に通っている大学生の場合、普段からデザイン・クリエイティブの世界に身を置いているわけではありません。

そこで、思い切ってデザイン事務所やデザイン制作会社で作品制作の実務経験を積ませてもらうという方法です。

もちろん、何の準備もせずに会社の門を叩いても門前払いにあうだけでしょう。

独学でも良いので、ある程度デザインに関連する作品をつくる技術を磨いておいたり、自身のホームページなどを実績として用意しておけば、面接にこぎつける所まではいけるかもしれません。

採用されたとしても、学生なので当然アルバイトやボランティアという形になるでしょう。

ただ、プロの作品制作の現場を間近でみれたり、実力が伴っていけば一部作品制作を任せてもらえたりする可能性も。

美大生ではない一般大学の大学生が、それらの作品を実績としてアピールすることができれば、かなり強力な武器となるのは間違いありません。

…ですが、何のデザインの能力を磨かずに採用されるということは無いため、事前に何らかの形でデザイン・クリエイティブに関する知識・技術を高めておく必要があります。

在学中に、オンラインのデザインスクールの利用をお勧めする5つの理由

ここまで、一般大学の学生がデザイン・クリエイティブ枠の受験資格を得る方法を見てきました。

デザイン・クリエイティブ分野における実績を残しつつ、忙しい大学生活と両立させるとなるとその方法は限られてきます。

その中でも、最も現実的で効果的な方法は、「在学中にオンラインのデザインスクールに通う」という手段でしょう。

先ほども少しご紹介しましたが、ここではもう少し具体的にそのメリットについて見ていきます。

在学中にオンラインのデザインスクールに通うという方法には、主に以下5つのメリットがあります。

①学業・アルバイト・サークル活動などにも影響が少ない
②移動時間などの制約がない
③美大や専門学校に通うより、授業料が抑えられる
④独学と違って、質問や就職のアドバイスをすぐに貰える
⑤課題作品という形で必然的にデザインの実績が残せる

一つずつ、具体的に見ていきましょう。

①学業・アルバイト・サークル活動などにも影響が少ない

オンラインのデザインスクールのメリットは、自分の好きなタイミングで受講できるので学業・アルバイト・サークル活動などにも影響が少ないという点です。

通学型のデザインスクールに通うとなると、カリキュラムの時間に合わせて通学しなければなりませんし、画材やパソコンなどを持ち運ぶ必要もあるでしょう。

また、体調を崩したときなどに授業を欠席してしまうとその部分の内容がすっぽりと抜け落ちてしまいます。

学期末のテストやレポートに追われているときなどは、当然大学を卒業することや進級することの方が優先順位が高くなるのでスケジュール管理も難しくなります。

そういった影響が少ないオンラインのデザインスクールは、それだけでも大きなメリットがあります。

②移動時間などの制約がない

かつてはオンラインのデザインスクールではなく、きちんと教室に通って授業を受けたり、講座を受講するのが一般的でした。

ですが、現在はデザイン系のソフトもクラウドで簡単に操作できますし、データの送受信も大容量ファイルの交換サービスを使用すれば、わざわざメディアに落として持ち運ぶ必要もありません。

また、自分の通っている大学とデザインを学ぶための学校の距離が離れている場合は、それだけで時間的なロスが発生します。

ただでさえ忙しい大学生にとって、この移動時間の制約が無いというのは大きなメリットでしょう。

浮いた時間を活かして、作品をつくるための時間を増やしたり、美術館に脚を運んだりして、デザインの知識や技術を磨く時間を割けるようになるのです。

③美大や専門学校に通うより、授業料が抑えられる

オンラインのデザインスクールに通うもう一つの大きなメリットの一つが、美大や専門学校に通うよりも、授業料が抑えられるという点です。

まずは、一般的な大学の授業料と、美術系大学やデザイン専門学校の授業料の違いについて見ていきましょう。

国立大学公立大学私立大学
入学金282,000円228,613円
(地域内)
245,951円
年間授業料535,800円536,363円930,943円
施設設備費大学により
かかるケースも
大学により
かかるケースも
180,186円
合計817,800円764,976円1,357,080円
引用:【最新版】東京五美大の学費を比較! | キャリア・生き方・将来を考える | 将来・キャリアを考える | マイナビ 学生の窓口 (mynavi.jp)

国立大学、公立大学、私立大学でそれぞれ幅はあるものの、平均すると初年度はおおむね100万円前後の費用が掛かることが分かります。

次に美大に通った場合の授業料についても見ていきましょう。ここでは、私立の多摩美術大学と国立の東京藝術大学の初年度の授業料について記載しました。

多摩美術大学東京藝術大学
入学金270,000円338,400円

年間授業料1,187,000円642,960円
施設設備費350,000円
その他費用+年間合計1,925,000円
〜2,039,000円
1,256,020円
〜1,341,020円
引用:【最新版】東京五美大の学費を比較! | キャリア・生き方・将来を考える | 将来・キャリアを考える | マイナビ 学生の窓口 (mynavi.jp)

私立の美大に行くか、国立の美大に行くかにもよりますが、やはり初年度は125万円~200万前後の費用が掛かってくることが分かりますね。

今度は、デザイン専門学校の授業料についても見ていきましょう。こちらは、全日制の専門学校の平均授業料です。

専門学校平均
入学金177,000円
授業料709,000円
実習費・設備費・その他394,000円
合計1,280,000円
参考:学費で選ぶお得なデザイン専門学校を調査! (design-school.jp.net)

デザイン系の専門学校の場合でも、初年度は国立の美大と同じ130万円弱の費用が必要なことが分かります。

夜間のデザイン専門学校や社会人向けのスクールは、ざっくり平均してこの半分の75万円前後の授業料と認識しておけば良いでしょう。

一般大学の大学の授業料に加えて、美大や専門学校に通うとなると+αでかなり高額な授業料が必要。

では、オンラインのデザインスクールはどうかというと、一般的には10万円~40万円前後の授業料の範囲に収まることが多いようです。

これくらいの授業料であれば、在学中にアルバイト等で稼いだお金などから授業料を捻出することが可能でしょう。

もちろん、授業料が高いスクールほどカリキュラムの内容も充実しています。

けれども、美術系大学や専門学校に通うより、かなり授業料を抑えられることが分かりますね。

例えば、クリエーターズファクトリーというデザインスクールの、Webクリエイティブコースの授業料は以下のようになっています。

通学受講オンライン受講
一括:280,000円(税抜:254,546円)一括:236,000円(税抜:214,546円)
Webクリエイティブコースの受講料

スクールの内容について気になる方は、無料の説明会も開催されているので一度参加してみると良いでしょう。

オンラインのデザインスクールは、受講方法やカリキュラムが千差万別なので、金額にもわりと大きな幅があります。

そのため、講座の内容や質、授業料などの金銭的負担をかんがみて、どのスクールに通えばいいかを検討すると良いでしょう。

④独学と違って、質問や就職のアドバイスをすぐに貰える

オンラインのデザインスクールに通うと、質問や就職のアドバイスなどを専門の講師に相談できるというメリットがあります。

今の時代は、YouTubeやインターネット上のブログやホームページで、独学でもデザインの知識・技術を学ぶことが可能です。

ですが、独学で勉強していると、作品制作の途中で技術的な部分で行き詰ってしまったり、客観的に作品の講評をしてほしい場合に困ることになります。

その点、スクールに通っていれば、自分の作品を添削してもらったり、分からない所を質問したり、就職に関する相談に乗ってもらえたり、と数多くのメリットがあります。

⑤課題作品という形で必然的にデザインの実績が残せる

デザインスクールのカリキュラムを見てもらえば分かると思いますが、基本的には在学中にその都度課題が出され、講座を修了する時にも、集大成となる作品を手掛けることになります。

大学の授業と並行してこれらの課題をこなすのは中々大変かもしれませんが、これらの課題をカリキュラムに沿ってこなしていくだけでデザインの能力は飛躍的に高まっていくでしょう。

また、授業の中で制作した作品についても立派な実績となります。

クオリティが高ければ、作品の一つとして自分のポートフォリオに収めてしっかりと整理しておくことも可能。

エントリーシート作成時、あるいは、面接試験でのプレゼンテーションの過程でおおいに役立つはずです。

デザイン・クリエイティブ枠はデザイナー職でないので、美大生とも対等に闘える

今回はいつもより記事にボリュームが出てしまいましたが、大事なことなのでしっかりと書かせていただきました。

一般大学の学生でも、しっかりと準備しておけばデザイン・クリエイティブ枠の事務職の内定を勝ち取ることは可能です。

そのためには、まずは自身のデザイン・クリエイティブ分野における知識・技術を磨いておかなければなりません。

デザイン・クリエイティブ枠の募集については、当然、専門的にデザインや美術を学んでいる美大生とも同じ土俵で闘うことになります。

ですが、あくまでも事務職というカテゴリーになるので、一般大学に通いながらデザインの勉強をしたり、デザインに関する実績を残したりしたという点をしっかりとアピールできれば、唯一無二の自分の強みとなります。

デザイナー職を目指している訳ではないので、そこまで不安に思う必要はありません。

デザインに関する実績を残すためには、在学中にデザインコンテストなどに応募し、実績を残すという方法もあります。

ぜひ自分にあった方法を選んで、公務員のデザイン・クリエイティブ枠の合格をつかみ取ってください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

一組織の中で、孤軍奮闘する元デザイナー事務員。一般大学の文系学部を卒業した後、デザイン専門学校に進学。

卒業と同時に広告デザイナーになるも理想と現実のギャップにさいなまれ、方向転換。

その後、「安定した生活」と「自分のやりたいこと」の両方を叶え、一組織の事務員として過ごしながら数々のデザインコンテストに入賞し、現在に至る。

このブログでは、デザイナー&事務員の両方を経験している元デザイナーが一般社会で楽しみながらデザインの力を活かす術を伝授。

その中でもワークライフバランスの最高峰に位置する、公務員のデザイン職を目指す人の合格までの道のりをメインでサポート。
サブテーマとしては、生活を安定させながらやりたいことを叶える事務職の仕事についても触れています。

手堅く安定した本業を維持しながら、デザインの世界にもたずさわりたいという欲張りな人に向けて、日々役立つ内容を発信していきます。(学生も勿論OK!)

【デザイナーを辞めてから受賞したコンテスト】
・写真コンテスト(プリント部門) 入選
・雑誌の表紙絵デザインコンテスト 優秀賞
・キャラクター塗り絵イラストコンテスト 入賞
・ショート動画コンテスト 佳作
…他、多数

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次