ひとりで美術館をまわれば効果抜群!作品と対峙してデザインの力を底上げ!

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デザインの力を底上げするための方法は?

と言われると、一般的には「美術館に行くといいよ」と言われることが多いです。

  • 美術や図工の先生
  • アートやモノづくりに関わっているビジネスマン
  • 現役でデザイナーとして活躍している人
  • 美大生や専門学校生

どのジャンルにいる人に聞いても同じような解答が返ってくるでしょう。

一般的には友人や家族を誘って訪れることが多いと思いますが、基本的にはひとりで美術館へ行くことをおすすめします。

というのも、友人や家族がいると、目の前の作品をゆっくり鑑賞できませんし、相手のことを気にするあまり感動も薄れてしまいます。

美術館での経験は、のちのちアウトプットとして作品を手掛けるときにとても役に立ちます。

  • デザインコンテスト入賞を目指す場合
  • 本業や副業でデザインの仕事をする場合
  • 趣味でチラシやホームページを作成する場合
  • 友人に依頼されて何かのグッズをつくる場合

様々な場面でデザインの基礎的な力が必要となります。自分でデザインするのが苦手な人であっても、

どんなデザインが良いデザインなのか?

を知っているだけで、クオリティの高いものを選ぶことができます。

私自身も、最初にデザインのことを勉強し始めた頃はどんなポイントに着目すればいいか、さっぱり分かりませんでした。

そこで、今回はデザインの力を底上げするために、美術館では

どんなポイントに注意して作品を鑑賞すればいいか

を徹底解説します。

この記事を読んで、美術館ライフを満喫しながら、デザインの力を培って頂けたら幸いです。

目次

ひとりで美術館の作品を鑑賞する時のポイント

はじめに、美術館に行くときはフラットな気持ちであまり身構えずに訪れることをオススメします。

特にひとりで行く場合はまわりに気兼ねなく回れるため、自分の見やすい方法で鑑賞すると良いでしょう。

学生時代、デザイナー時代、現在と、今までに何百回と美術館を訪れた私が、ひとりで美術館を回るときの大事なポイントを5つお伝えします。

それでは、順番に見ていきましょう。

手荷物は全部コインロッカーに預けよう

美術館に着いたらまずはじめにやってほしいことは、自分の手荷物をすべてコインロッカーに預けることです。

有名な美術館は思っているよりも内部が広く、荷物を持っていると段々とそれだけで疲れてきます。

また、荷物が無いほうが作品を鑑賞する時に集中できますし、人混みを避けてスムーズに通行できます。

コインロッカーンに預けるのは有料じゃないの?

と思う人もいるかも知れませんが、ほとんどの美術館はロッカーに入れたお金が戻ってきます。

現地で小銭が無い場合は、コインロッカーの近くに両替機があったり、受付でお札を小銭に両替してくれたりします。

美術館を訪れるときはなるべく大きな荷物を持たずに行くと良いでしょう。

心身ともに元気な時に訪れよう

美術館を訪れるときは、体調に万全を期して行くようにしましょう。

というのも、体調がすぐれない時に作品を見てもあまり情報が入ってこないからという理由があります。

私自身、その日しか空いておらず無理して美術館に行ったときは、まったく作品の情報が入ってきませんでした(苦笑)。

こうなってしまうと、ただ疲れるだけでなく、入場料も無駄になってしまいますし、時間も浪費してしまいます。

最近は予約形式の美術館もありますが、その日に自分の体調が良いとは限りません。

自分の仕事のスケジュールや体調などを考慮して、予約するにしても直前の予約、願わくば当日にふらっと立ち寄れる美術館を選ぶと良いでしょう。

狙い目は土日だったら午前中、平日なら夜

美術館にいくなら、おすすめの時間帯があります。

  • 土日だったら午前中
  • 平日だったら夜

まず土日の場合ですが、人気のある美術館や企画展は物凄く混みます。

あまり美術館に行ったことが無いと想像できないかも知れませんが、ひどい時だと入るまでに数時間待ちの列ができるときもあります。

過去には、平日・土日関係なく、長蛇の列ができた「若冲展」などの展覧会が話題になりました。

あと、ほとんどの美術館が夕方17時頃閉館になる所が多いですが、六本木にある森美術館などは夜22時まで営業しています。(火曜日以外)

美術館を訪れる人はいい意味でコアなファン層が多いです(笑)

本当に人気のある企画展だと、某有名テーマパーク並みの待ち時間を覚悟しないといけません。

最近は、新型コロナウイルス蔓延防止措置の影響もあり、だいぶこのようなことも少なくなってきました。

ですが、徐々に規制が緩和されていることもあり、予約なしで入場できる美術館も増えています。

可能であれば、なるべく人の少ない時間を狙っていくと落ち着いて作品が鑑賞できます。

音声ガイドや解説は一旦無視しよう

美術館の受付では、大抵音声ガイドの貸出を有料(500円程度の所が多い)でおこなっています。

音声ガイドがあると、作品の時代背景や、画家がどのような意図で作品を作ったのかの解説を聞けます。

ですが!!

音声ガイドに頼りすぎてしまうと、解説の方に意識がいってしまい、純粋にその作品から受け取る感動が薄れてしまいます。

他にも作品の横には、キャプションと言われる解説プレートが貼ってあることも多いです。

こちらも読めば作品についての詳しい内容が分かるのですが…

読むことに集中するあまり、肝心の作品をあまり見ていなかったということにもなり兼ねません。

美術館では初めてみる作品も多いです。

作品から受け取るパワー、質感、大きさなど、まずは自分の感性を信じて鑑賞してみましょう。

その方が断然、記憶にも残ります。

1周目が面白かったら2周目はじっくりと

1つ1つの作品をじっくり見ると、終盤はかなり疲労が溜まっていることに気付くでしょう。

ですが、すでに疲労を減らすためのポイントはお伝えしてきました。

  • 手荷物をすべてコインロッカーに預ける
  • 体調万全の状態で鑑賞する
  • 人混みの多い時間帯を避ける
  • 一旦、音声ガイド等の作品解説を無視

この状態で作品を鑑賞し終えると、意外と心身ともに元気だったりします。

美術館は出口に行って一度退場してしまうと、再入場できなところも多いです。

そこで、もし元気だったらもう一度入口付近まで戻って、再度作品を鑑賞してみましょう。

友人や家族と来ていると気を使って実践することが難しい場合が多いですが、ひとりで来ていれば誰にも気兼ねする必要はありません。

時間が許せるならば、2周目は音声ガイドを借りて作品をじっくり鑑賞するのも良いでしょう。

作品を見ても、どうしても解釈できない部分があるかも知れません。

その時点で心や記憶に残っている作品の解説を聞けば、より自分の中に落とし込めるでしょう。

ひとりで美術館へ行くのは、なぜインプットの方法として最高なのか?

美術館がインプットの場所として最高の場所と言われるのには理由があります。

こちらも順番に見ていきましょう。

時々、美術館にひとりでいる女性を見かけることもありますが、その半分くらいは美大生や専門学校、あるいはデザインを勉強している学生や社会人である可能性が高いです。

肌感覚として、ひとりで美術館を訪れる方がインプットには最適ということを実感しているのでしょう。

本物の作品を目の前でじっくりと鑑賞できる

著名なアーティストの作品を目の前でじっくりと見れる機会はなかなかありません。

ほとんどの美術館では作品の前に「小さな柵」や「はみ出し防止線」があるくらいで、作品の細かい部分が見れます。

本や雑誌では飛ばし読みしてしまうような絵でも、本物の作品を目の前にすると

その迫力に圧倒されて動けなくなってしまうこともあります。

ひとりで美術館を訪れている場合、自分が満足するまでその余韻に長く浸ることができます。

それほど、本物の作品が持つパワーというのは強烈なものがあるのです。

こればかりは、実際に目の前で本物の作品を観た人でないとその感覚が分からないかも知れません。

作品の持つ強烈なパワーに圧倒されると、その作品を忘れようと思っても忘れることができなくなります。

それくらい強烈な印象を持って、人の記憶に刻まれる作品があるのも事実です。

そして、自分の心や記憶に刻まれたこのような強烈な作品が自分の引き出しやアイデアストックとして残ります。

本やネットではわからなかった色味、質感、大きさを体感できる

本や雑誌、テレビやインターネットを通じて作品を見ることは可能ですが、やはり本物の存在感に到底及ばないでしょう。

しかも

  • 一度印刷された作品
  • カメラやディスプレイを通してみる作品

に関しては、実際の作品の色味や大きさを正確には再現できません。

最も有名なものとして、美術の教科書にも載っている「モナ・リザ」が挙げられます。

実際本物を見た人の感想として、

「モナ・リザってこんなに小さい作品だったんだ!」

という感想はよく聞くところです。

本物はこれだけ小さいにもかかわらず、作品の持つ存在感は圧倒的です。

他にも、「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」という縦6.3m 横9.3mもある超巨大な作品もあります。

できあがった作品を初めて見たナポレオンはこの絵をみて、こうつぶやいたようです。

「これは絵ではない、画面のなかに入れるようだ」

と。

このセリフを聞くだけでも、本物の作品を観ることには一見の価値があることが分かりますね。

参考:皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠 ダヴィッド 絵画解説 (artmuseum.jpn.org)

思いもよらなかった作品に偶然出会える

美術館やギャラリーを訪れると、自分が見たこともない思いもよらなかった作品に遭遇することがあります。

大抵、本や雑誌、テレビやインターネットを検索するときは、自分が調べたい作品を調べてことが一般的。

そうすると、自分が興味のある作品以外、あまり目に触れることはありません。

ですが、美術館やギャラリーは作品がピンポイントで展示されている訳ではなく、様々なジャンルの作品が設置されています。

そうすると、順番に巡っている間に、こんなすごい作品も描いてたんだ!というような、驚きと発見があります。

ぜひ、新しい作品との出会いも楽しんでください。

ひとりで行った美術館の最後、ギャラリーショップでは何を買ったらいい?

美術館の作品も終わりに近づくと、出口付近にギャラリーショップが現れます。

今まで見た作品の図録やレプリカ、ポストカードやマグカップ、Tシャツやノート、筆記用具など。

ありとあらゆる、作品に関するオシャレなグッズがお出迎えしてくれます。

何も買わずに帰るの何だかもったいない気がする

何か買おうにしても、何を買っていいか分からないわ

そうなのです。最後に、いったい何を買えばいいのか迷う人も多いと思います。

そこで、ここではミュージアムショップでどんなものを買えばいいのか、3点+αお伝えします。

展示作品が良かったならカタログや作品集

観に行った展覧会のすべての作品がおおむね良かった!

という場合はぜひ展覧会のカタログや作品集を買っておきましょう。

通常、展覧会で展示されている作品はすべてカタログや作品集の中に収められています。

家に帰った後もじっくりと見直せますし、先に実物を見ているので、本物の作品の大きさや質感もすぐに思い出せるでしょう。

何度も家で見返してみることで、良質なインプットが完了します。

カタログや作品集はその展覧会の看板商品です。

そのため、多少値段は張るかも知れませんが、自分への投資だと思って気持ちよくお金を払いましょう。

一部の作品が良かったならポストカード

せっかく観に行った展覧会が期待外れだったということも稀にあります。

それでも、全体的にはイマイチだったけど、あの作品は良かったなー、という場合があります。

そんな時は、自分の気に入った作品だけポストカードを購入するようにしましょう。

カタログや作品集だと、数千円~数万円することもあります。

ですが、ポストカードの場合は1枚150円~200円くらいの幅に収まることが多いです。

また、ひとりで美術館を訪れている場合、家族や友人へのお土産に配るものとしても持ち運びしやすく、渡しやすいのでオススメです。

持っているとテンションの上がるもの

その他、その展覧会にしか売っていない特別なグッズが売っているときもあります。

その場合、自分のテンションがあがるようなグッズであれば、こちらもぜひ買っておきましょう。

Tシャツや万年筆、ジグソーパズルやしおりなど、日常的に使えるものがグッズになっていることも多いです。

そのような特別なグッズを使っているだけで、毎日楽しい気分になりますし、今日もがんばろうという気持ちにもなります。

どうしても気になるアイテムがあったら、その場でゲットしておきましょう。

展覧会が終わると、そのようなグッズはなかなか市場に出回らないため、買わなかったことを後悔する可能性があります。

モチベーションアップにつながるものであれば、こちらも自分への投資として最適なグッズとなるでしょう。


【番外編】出口付近にある他の展覧会のチラシ

最後に。

ミュージアムショップの出口付近になる、他の展覧会のチラシについてお伝えします。

美術館の出口付近には、現在開催中の、あるいは、このあと開催予定の近隣の美術館のチラシがよく置いてあります。

こちらは自由に取っていいものなので、特にお金は掛かりません。

しかも、美術館の展覧会案内のチラシだけあってデザインに優れているものが多いです。

時には、特殊な印刷方法でキラキラに加工されているようなカッコいいデザインのものもあります。

自分のデザインの引き出し、アイデアのもとになることも多いので、

気に入ったものは持ち帰って家でファイリングしておくと良いでしょう。

ひとりで美術館を訪れている時は、心ゆくまで自分がいいと思った作品と対峙しよう

いかかでしたでしょうか?

この記事を読んでみて、美術館へ行くハードルが少し下がったのではないでしょうか。

  • 有名な作品
  • 小難しいそうな作品
  • 理解しがたい作品
  • 抽象的な作品

一見すると、自分にはハードルが高い…と思うかもしれません。

ですが、作品自体は観る人がどんな風に捉えてもいいので、そこはあまり気にする必要はありません。

「何だかわからないけどスゴイ」
「物凄い強烈な色使いが心に残った」
「すごく怖い作品だった」
「あまりに美しすぎて涙した」
「全然良さが分からなかった」

どんな風に感じても、観る人にとってはそれが正解になります。

あまり難しいことは考えず、まずは気になる美術館や展覧会に足を運んでみましょう!

何か新しい発見があるかも知れませんよ

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この記事を書いた人

一組織の中で、孤軍奮闘する元デザイナー事務員。一般大学の文系学部を卒業した後、デザイン専門学校に進学。

卒業と同時に広告デザイナーになるも理想と現実のギャップにさいなまれ、方向転換。

その後、「安定した生活」と「自分のやりたいこと」の両方を叶え、一組織の事務員として過ごしながら数々のデザインコンテストに入賞し、現在に至る。

このブログでは、デザイナー&事務員の両方を経験している元デザイナーが一般社会で楽しみながらデザインの力を活かす術を伝授。

その中でもワークライフバランスの最高峰に位置する、公務員のデザイン職を目指す人の合格までの道のりをメインでサポート。
サブテーマとしては、生活を安定させながらやりたいことを叶える事務職の仕事についても触れています。

手堅く安定した本業を維持しながら、デザインの世界にもたずさわりたいという欲張りな人に向けて、日々役立つ内容を発信していきます。(学生も勿論OK!)

【デザイナーを辞めてから受賞したコンテスト】
・写真コンテスト(プリント部門) 入選
・雑誌の表紙絵デザインコンテスト 優秀賞
・キャラクター塗り絵イラストコンテスト 入賞
・ショート動画コンテスト 佳作
…他、多数

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