アマチュアのデザインコンテスト入賞戦略!プロセスを学んで勝つべし!

デザインコンテスト

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デザインのことに触れていると、世の中には沢山のデザインコンテストが開催されていることに気付きます。

ポスターのデザイン、Tシャツのデザイン、写真やイラストのコンテストなど、どれもクリエイティビティにあふれるものばかりです。

ですが、こいうったコンテストを見ても、

「プロの人しか入賞できないんでしょ?」
「コンテストに入賞するなんて夢のまた夢」

などと思っている人も多いのではないでしょうか。

ですが、巷(ちまた)でおこなわれているデザインコンテストのほとんどが、プロ・アマ不問となっています。

そのため、普通の主婦や会社員が最優秀賞などの上位賞を獲ったというニュースもチラホラと聞くようになりました。

最近では、コンピュータやソフトウェアの発達も目覚ましく、特別なスキルが無くても誰でもきれいなデザインをつくれるようになったというのも、その理由の一つでしょう。

ここでは、イチからデザインを学び始めた初学者やアマチュアがどのようにコンテスト入賞の道のりを描けばいいのかを徹底解説しています。

ぜひ、この記事を読んで夢のデザインコンテスト入賞を果たして下さい。

目次

アマチュアがデザインコンテストに入賞することで得られる、3つのメリット

まず、素人がデザインコンテストに入賞することで得られるメリットを書いていきましょう。

特に、大きいメリットとしては以下の3つが挙げられます。

信頼と認知度の向上

1つ目のメリットですが、これは何といっても「信頼と認知度の向上」しょう。

デザインの実績がまだ何もない状態では、誰かの信頼を勝ち取るのは至難の業と言えます。

たとえば、学校の授業や課題でどんなに

「良いデザインですね」

と褒められたとしても、イコールで対外的にそのデザインが優れているとはなりません。

ですが、コンテストに入賞するということは、

客観的に「あなたのデザインが優れている」

という評価がくだされており、反論する余地がありません。

また、有名デザイナーとは違い、業界で活躍しているわけではない素人がコンテストで結果を残すということは、プロの審査員の記憶にも残りますし、業界関係者にも名前が知れ渡ることになるでしょう。

業界への足掛かりになる

2つ目のメリットとして、「業界への足掛かりになる」という点が挙げられます。

デザイナーやクリエーターとして活躍している人ではない、いわゆる普通の人がクリエイティブ業界に足を踏み入れるとなると、最初はかなりのハードルがあります。

デザインの基礎知的な力を培うことはもちろんのこと、

  • 自分の作品を収めたポートフォリオの作成
  • 作品を魅力的に見せるためのプレゼン力の向上

など、やることが山ほどあります。

ですが、コンテストで入賞を果たすということは、

  • デザインの基礎的な力が備わっていること
  • ポートフォリオとしての作品の一部になるということ
  • 入賞を果たすためのプレゼン能力があるということ

全ての能力があることをアピールできます。

賞金や商品を得られる

3つ目のメリットは、「賞金や商品を得られる」という点です。

こちらは、ほか2つのメリットに比べてコンテストに入賞した結果得られるものという点で、割と付随的なメリットと言えるでしょう。

対外的に何かのメリットがあるというよりは、自分へのご褒美的な意味での特典とも言えます。

コンテストに応募するにしても、

  • 何か情報を仕入れるために交通費を使って移動したり
  • 画材や材料を手に入れるためにお店で支払いをしたり
  • コンテストによっては出品料が掛かったり

と、多少なりとも費用が掛かってきます。

無事に賞金を手に入れたら次の制作活動に回してもいいでしょうし、欲しかったものや好きなものに買っても良いでしょう。

自分の実力で賞金や商品を手に入れるのは、やっぱり嬉しいものですし、モチベーションアップにもつながります。

アマチュアがデザインコンテストに成功するためのポイントと実例

成功のポイントと実例

それでは、次にデザインコンテスト入賞を果たすための、成功のポイントと実例についてご紹介します。

過去のコンテストで実際に入賞した人の紹介

デザインの素人でも入賞できる!といっても、なかなか信じてもらえないかも知れませんので、過去のコンテストで実際に入賞した人を何人かご紹介します。

第23回「いいいろ塗装の日」デザイン画コンテストの最優秀賞は主婦

まずは、「いいいろ塗装の日」というコンテストで、主婦の方が最優秀賞を受賞した事例です。

このコンテストは、「いいいろ塗装の日」関連事業のひとつとして1999年から実施されているもので、一般社団法人日本塗装工業会が主催しています。

この2021年に開催されたこの第23回コンテストでは、イラストレーターやデザイナーではなく、いわゆる普通の主婦の方が最優秀作品に選ばれました。

ちなみに、最優秀賞の方には10万円分の商品券及び表彰状が贈られます。

第27回フラッグデザインコンテスト(仙台駅前商店街)の最優秀賞は会社員

次に、毎年、仙台駅前商店街でおこなわれているフラッグデザインコンテストについてご紹介します。

第25回と第26回は、新型コロナウイルス蔓延防止のため開催が見送られていましたが、2022年の第27回コンテストは無事に開催され、最優秀賞には会社員の方が選ばれました。

ちなみに、最優秀賞の方には賞金5万円が贈られます。

第106回 二科展(デザイン部)の特選賞は元乃木坂46で女優の若月佑美

最後にご紹介するのは、元乃木坂46のメンバーで女優の若月佑美さん。

二科展は、日本の美術家団体のひとつである公益社団法人二科会(にかかい、NIKA ASSOCIATION)が、毎年開催しているコンテストです。

絵画部・彫刻部・デザイン部・写真部の4部門で構成されており、氏名などは伏せた状態で審査がおこなわれるのが特徴。

若月佑美さんは、タレント業などはおこなっているものの、美大等には特に通わずに今回の賞を受賞しました。

ちなみに、特選賞には賞状、賞牌が贈れらます。

プロ・アマ問わずのコンテストを狙う

デザインコンテストには様々な種類のものがありますが、素人がデザインコンテストに入賞するためには「プロ・アマを問わない」のものに応募するべきでしょう。

コンテストの中には、

「プロのデザイナー限定」
「学生限定」
「小学生限定」
「アマチュア限定」

などの制約があるものも多いです。

ですが、基本的には誰にでも門戸が開かれているコンテストを狙って応募するのがいいでしょう。

というのも、そのほうがプロのデザイナーと同じ土俵で闘って結果を勝ち得たというインパクトのある事実を作れますし、自分への自信にもつながります。

学生限定、アマチュア限定などのハンデがあると、どうしてもその枠組みのなかで判断されてしまい、審査も緩くなりがちです。

最初は少し厳しい闘いになるかも知れませんが、やはりプロ・アマ問わず同じ土俵でコンテストに入賞することに価値があります。

実際に自分が入賞した時のポイント

ここで、私自身が実際にデザインコンテストに入賞した時のポイントについてお話しようと思います。

私が入賞したデザインコンテストは、すべて会社員時代に応募したものです。

  • 写真コンテスト(プリント部門)入選
  • 雑誌の表紙絵デザインコンテスト 優秀賞
  • キャラクター塗り絵イラストコンテスト 入賞
  • 1分間動画コンテスト 佳作

他にも小さな賞に入賞した経験がありますが、ここでは割愛します。

ちなみに、これらすべての入賞作品すべて、

家にあるノートパソコンと一般的なインクジェットプリンター

を使って作ったものです。

特に、この中にある「雑誌の表紙絵デザインコンテスト」に関しては、アイデアから制作まで1日で作り上げました。

逆に1分間動画コンテストに関しては、自分が絵作りを、友人が音作りをおこなったため、アイデアから制作までに1~2か月ほどの時間を要しました。

このように、コンテストの趣旨や自分の得意・不得意によって、制作時間にもだいぶ幅が出ます。

もしデザインコンテストに応募してみよう!

と思い立ったら、自分と相性がいいコンテストかどうかを最初に見極めると入賞する確率がグッと上がるでしょう。

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アマチュアはデザインコンテスト攻略のため、デザインの基本を理解すべし

ここまで、アマチュアがデザインコンテストに入賞するコツについて見てきましたが。

ですが、やはり全くデザインのことを勉強したことがない人が何の準備も無しにデザインコンテストに入賞するというのは、確率的に考えてもやはり望みが薄いです。

ここでは、最低限知っておいてほしいデザインの基本な部分について記しておきましょう。

基本の考え方を学ぶ

デザインの基本的な考え方は、以下の3つに集約されます。

  • 情報を整理する
  • 美しいビジュアルを意識する
  • 伝えたいことはなるべくシンプルに

情報を整理する

デザインとは、端的に言えば膨大な情報の中から必要な情報を精査し、

「情報を整理する」作業

であるとも言えます。

たとえば、一枚のポスターに何十個もメッセージや伝えたいことが描かれていても、結局伝えたいメッセージが何のか分からず、何も伝えられなかったということが良くあります。

街中のポスターを見てもわかる通り、あまりにも文字量が多いポスターや、何十枚もの写真が幾重にも重なっているポスターなどは、興味が無い限り見向きもされません。

基本的には、ワンビジュアルにワンメッセージというのが基本ですので、覚えておきましょう。

美しいビジュアルを意識する

どんな良い情報が書かれていても、デザインそのものがダサかった場合、信憑性に欠ける印象のデザインになってしまうことがあります。

同じメッセージを伝えるにしても、

ワードやドキュメントでつくった単純なポスター

と、

IllustratorやCanvaでオシャレに作られたポスター

とでは、記憶に残る度合いも異なるでしょう。

また、最近ではデザイナーではない一般の人も気軽にデザインソフトを使えたりしますが、皆がつかっているフォントやテンプレートをそのまま使っていては、情報の渦に埋もれてしまいます。

このブログを読んでいる方は、ぜひデザインの力をしっかりと磨いて美しいビジュアルで整えられたデザインを目指してください。

それだけでも、多種多様なデザインがあふれる現代ではとても目立つ作品となるでしょう。

伝えたいことはなるべくシンプルに

こちらも情報を整理することとほぼ同義になりますが、伝えたいメッセージはなるべくシンプルに伝えるのが鉄則です。

いろいろな情報を盛り込んで、

「あれも伝えたい」
「これも伝えたい」

と、あらゆる情報を盛り込んでしまっては、結局何が言いたいのかわからないデザインになってしまいます。

不要な情報は思い切ってそぎ落として、本当に伝えたいことのみを

シンプルかつストレートに伝える

のが力強いメッセージを発信するためのコツ。

最初はなかなかうまくいかないかも知れませんが、いろいろな作品を見たり、自分で作品をつくっているうちにその感覚が身体に染み込んできますので安心してください。

基本の技術を学ぶ

次に技術的な部分についてお伝えします。まずは最低限、この4つのカテゴリーについて学んでおきましょう。

  • 色を学ぶ
  • タイポグラフィ(文字)を学ぶ
  • 写真を学ぶ
  • イラストレーションを学ぶ

色を学ぶ

色の持つ印象はとても強く、選んだ色によってメッセージの伝達速度が大幅に変わります。

パソコン上でパレットをいじるのも良いですが、

  • 光の三原色はRGB
  • 色の三原色はCMY(K)

など、ディスプレイで見た時と印刷した時とでは色味が全く異なります。

この話がチンプンカンプンという場合、まずは基本的な色の勉強から始めると良いでしょう。

タイポグラフィ(文字)を学ぶ

タイポグラフィ(文字)について学ぶこともとても大切です。

普段は何気なく、明朝体やゴシック体などの書体を選んでいるかも知れませんが、デザインするときは書体1つを選ぶ時も慎重に吟味しなければなりません。

というのも、タイポグラフィ(文字)の形や書体の持つ雰囲気が伝えたい情報がきちんと合致していると、より強いメッセージ性を持って発信できるからです。

写真を学ぶ

写真もデザインを構成する上では重要な要素となります。完成度の高い写真はそれだけで人々の目を引きますし、記憶にも残ります。

写真の完成度の高さによって、発信するメッセージに興味を持ってもらえるかどうかが決まるといっても過言ではありません。

デザインを学ぶ際には、ぜひ写真の技術・知識も一緒に取り入れていきましょう。

イラストレーションを学ぶ

イラストについては、自分で描けるならそれに越したことはありませんが、基本的にはシチュエーションに合ったイラストを選べることの方が重要です。

たとえば、グラフや写真に入れるような可愛いカットイラストが欲しいのに、超リアルで写実的なイラストを入れてしまっては、グラフィックデザインとして不釣り合いなものとなってしまいます。

自分が好きなお店のポスターやカタログ、インターネットサイトなどを見てどんなテイストの世界観がつくられているのか、意識してみてみると良いでしょう。

アマチュアはデザインコンテスト入賞のために、専門家から学ぶべし

アマチュアがデザインコンテストに入賞するために最も確実な方法は、やはりデザインのプロから学ぶといった方法です。

ここでは、その方法を3つほどご紹介します。

本や雑誌、インターネットでデザインの基本を学ぶ

最もお手軽な方法は、本や雑誌、インターネットでデザインの基本を学ぶという手段です。

今は、インターネットに接続さえできればパソコンやスマホからもすぐに情報が検索できる時代です。

検索エンジンなどに「デザイン 基本」などと打ち込めば、すぐに基礎的なデザインの情報が手に入ります。

ですが、私のおすすめは本や雑誌による勉強です。

インターネットの情報は広く浅くしか情報が記載されていないことが多く、デザインの深い部分まで学んでいこうとすると少し難があります。

デザインに関連する書籍は高額なことも多いので、金銭面での負担がキツイ場合は街の中古書店や図書館を利用すると良いでしょう。

有名デザイナーの講演会に行って、考え方を学ぶ

こちらも少し調べればすぐに出てきますが、多くの美術館などで企画展示事業の一環として講演会に参加する人を募集しています。

過去には私自身も多くの講演会に参加して、プロのデザイナーやアートディレクターの方がどのような発想方法で作品を作っているのかを学んできました。

時には有料のものもあるかも知れませんが、どんなに高くても500円~2,000円くらいに収まることが多いです。

時間のある時に自分の好きな美術館のホームページを隅から隅までチェックしてみましょう。


スクールに通って、プロの講師から技術を学ぶ

スクールに通って、プロの講師から技術を学ぶというのもおすすめの勉強方法の一つです。

というのも、どんなに素晴らしいアイデアや良い企画を練っても、それを形にするための技術が無くては相手にその魅力を伝えることができません。

頭の中にイメージが完成していても、現実にそれを形に落とし込むためにはそれなりの知識や技術が必要となります。

考えていることと実際にアウトプットしたときのイメージを合致させるのは、慣れていないと至難の業。

その部分の技術を鍛えたいという方は、デザインスクールで教えてもらうのが最も効率的です。

無料の説明会を開催している所も多いので、内容・受講料を見て自分に必要かどうか判断すると良いでしょう。

アマチュアがデザインコンテストに入賞するための秘訣は、基礎力アップ!

ここまで、初学者やアマチュアがデザインコンテストに入賞するコツについて見てきました。

私自身もこれまで何年間もデザインのことについて学んで来ましたし、会社員になってからも幾つものコンテストに入賞してきました。

ですが、デザインコンテストで実績を残すためには、やはり基本の勉強は欠かせません。

この記事でご紹介した主婦や会社員の方も、いきなりコンテストに応募したわけではなく、日頃から好きで創作活動をおこなってきたのでしょう。

まずは、自分の合うコンテストを探してみて試しに応募してみることから始めてみましょう!

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この記事を書いた人

一組織の中で、孤軍奮闘する元デザイナー事務員。一般大学の文系学部を卒業した後、デザイン専門学校に進学。

卒業と同時に広告デザイナーになるも理想と現実のギャップにさいなまれ、方向転換。

その後、「安定した生活」と「自分のやりたいこと」の両方を叶え、一組織の事務員として過ごしながら数々のデザインコンテストに入賞し、現在に至る。

このブログでは、デザイナー&事務員の両方を経験している元デザイナーが一般社会で楽しみながらデザインの力を活かす術を伝授。

その中でもワークライフバランスの最高峰に位置する、公務員のデザイン職を目指す人の合格までの道のりをメインでサポート。
サブテーマとしては、生活を安定させながらやりたいことを叶える事務職の仕事についても触れています。

手堅く安定した本業を維持しながら、デザインの世界にもたずさわりたいという欲張りな人に向けて、日々役立つ内容を発信していきます。(学生も勿論OK!)

【デザイナーを辞めてから受賞したコンテスト】
・写真コンテスト(プリント部門) 入選
・雑誌の表紙絵デザインコンテスト 優秀賞
・キャラクター塗り絵イラストコンテスト 入賞
・ショート動画コンテスト 佳作
…他、多数

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