【2025年最新】デザイン・クリエイティブ枠とは?仕事内容・採用自治体まとめ

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「公務員にデザインの仕事があるなんて、想像したことがなかった。」そんなふうに驚く人も多いかもしれません。

しかし今、行政の現場でも、伝える力・魅力をかたちにする力が強く求められています。

少子高齢化、地域間競争、情報発信のデジタル化──社会の変化に対応するため、自治体も“クリエイティブの力”を本気で必要とする時代に入りました。

行政も、民間企業のように市民との「コミュニケーションの質」を問われる時代になっています。

情報発信の巧拙が、地域のブランド力や信頼感に直結する今、デザイン思考を持つ人材がこれまで以上に求められているのです。

この記事では、今注目されつつある「デザイン・クリエイティブ枠」について、仕事内容や求められるスキル、そして2025年現在、採用を行っている自治体情報をわかりやすく解説します。

新しいキャリアを探している方、公務員という道に少しでも興味がある方に向けて、未来の選択肢を広げるヒントになれば幸いです。

目次

デザイン・クリエイティブ枠とは?

デザイン・クリエイティブ枠とは、行政機関の中で、情報発信、地域ブランディング、行政サービスの改善といった領域を専門に担う職種です。

従来の事務職とは異なり、表現力やコミュニケーション設計力を求められる新しい公務員像です。業務範囲は多岐にわたり、担当するプロジェクトによって求められるスキルも異なります。

ここでは、代表的な業務内容を紹介しながら、その特徴に迫っていきましょう。

それぞれの業務について、順番に説明します。

企画・ディレクション業務

例えば、市のパンフレットを作るとき、ただデザイナーに発注するだけではありません。

「誰に向けて」
「どんな想いを届けたいのか」
「どこに設置するのか」

まで考え、コンセプト作りから関わります。その上で、制作会社やカメラマン、ライターなどを取りまとめ、最終成果物の品質まで管理します。

また、自治体の予算制約や法令遵守のルールの中で、いかに効果的な表現を実現するかという工夫も求められます。

自由度が限られる環境で成果を出すスキルが磨かれるのも、公務員デザイン職の特徴の一つです。

地域ブランディング・情報発信

市民や企業、観光客に向けた「地域の顔」をどう作るか。

行政発信の文章、ビジュアル、SNS展開など、あらゆるタッチポイントで地域の魅力をどう表現していくかを設計します。

ポスターやPR動画だけでなく、街の看板や行政施設の案内板、デジタルサイネージ、アプリコンテンツなど、関わる領域は多岐にわたります。

ターゲットごとに適したトーンやビジュアル戦略を設計する力が、より重要になっています。

行政サービス改善提案

例えば、役所の手続きの案内がわかりにくいと感じたことはありませんか?

こうした“使いにくさ”を、市民目線で見直し、手続きの案内フローをわかりやすくデザインし直す──これも大切な仕事です。

行政が提供するあらゆるサービスは、ユーザー(市民)の体験によって評価されます。

UX(ユーザーエクスペリエンス)、CX(カスタマーエクスペリエンス)の視点を持ち、実際に市民が使いやすい・わかりやすい仕組みを提案できるかが鍵を握ります。

デザイン・クリエイティブ枠を採用している自治体【2025年最新】

デザイン・クリエイティブ枠を設置している自治体はまだ限られていますが、着実に広がりつつあります。ここでは、代表的な自治体を紹介します。

  • 神戸市
  • 長岡市

それぞれ、どのような背景で採用を進めているのか見ていきましょう。

神戸市

神戸市では、行政情報の発信力強化や都市ブランディングの推進を目指し、クリエイティブ人材の採用を積極的に進めています。

具体的には、広報・プロモーション施策の企画・推進に関わるポジションで、デザインや表現の力を活かしたい人材を求める方針です。

採用試験では、実務経験やポートフォリオ提出が求められるケースもあり、民間クリエイティブ経験者にとって新たな挑戦の場となるでしょう。

地域の魅力を引き出し、住民や外部に向けた発信をさらに活性化させるため、組織全体で取り組みを強化しています。

長岡市

新潟県長岡市では、デザイン力や創造力、発想力を活かし、政策・企画、広報、観光振興、文化振興、まちづくり関連の部署で施策の立案や実施に携わる「デザイン・クリエイティブ人材」を採用しています。

採用にあたっては、SPI3(WEBテスト)による筆記試験や、個別面接、アピールシート作成、プレゼンテーションなどを含む段階的な選考プロセスが設けられています。

長岡市は、地域の魅力向上や行政サービス改善を本気で推進するため、クリエイティブな視点を持つ人材の力を積極的に求めています。単にデザイン業務に携わるだけでなく、地域戦略の立案や施策の実行に深く関わることが期待されています。

デザイン・クリエイティブ枠のここがポイント!

デザイン・クリエイティブ枠ならではの特徴や魅力について、ポイントをまとめます。

  • 民間デザイン経験者も活躍できる
  • 「手を動かす」だけではないクリエイティブ
  • 今ならチャンスが大きい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

民間デザイン経験者も活躍できる

デザイン事務所や広告代理店などで培ったスキルを、そのまま活かせるフィールドです。

ブランディング、コピーライティング、アートディレクションなど、民間で培った総合的なクリエイティブ力がそのまま自治体施策に生かされます。

自治体によっては、フリーランス経験者やインハウスデザイナー経験者も積極的に採用対象としています。

「手を動かす」だけではないクリエイティブ

実際の制作業務よりも、「企画設計」「調整」「品質管理」など、全体を見る役割が重視されます。

社内外の関係者をまとめながら、より良い成果に導くためのプロデュース力が重要です。

一つひとつの制作物に対して、戦略的な目線で臨むスキルが養われます。

今ならチャンスが大きい

まだ設置している自治体は少ないため、先駆者的な存在になれる可能性があります。

行政改革が進む中で、今後こうした枠がさらに増えていくことが予想されるため、いま準備を始めることで大きなアドバンテージを得ることができます。

クリエイティブな力で行政を変える時代へ

これまで、「デザイン」と「公務員」という言葉は、なかなか結びつかないものでした。

しかし、今や「わかりやすく伝える力」「地域を魅力的に表現する力」が、行政にも本気で求められています。

デザイン・クリエイティブ枠は、地域社会を変える一歩となるポジションです。

あなたが持っているクリエイティブな視点、社会をよくしたいという想い、それらすべてが活きる世界がここにあります。

デザイン・クリエイティブ枠に興味を持ったら、まずはできることから始めましょう。

  • 採用情報をこまめにチェックする
  • ポートフォリオを準備しておく
  • 行政デザインに関する勉強を始める

行政デザインに関する専門書や実例を学びながら、少しずつ知識を積み重ねていくことが、将来への確実な布石になります。

あなたのクリエイティブな力が、地域社会に新しい風を吹き込む日を楽しみにしています。

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この記事を書いた人

一組織の中で、孤軍奮闘する元デザイナー事務員。一般大学の文系学部を卒業した後、デザイン専門学校に進学。

卒業と同時に広告デザイナーになるも理想と現実のギャップにさいなまれ、方向転換。

その後、「安定した生活」と「自分のやりたいこと」の両方を叶え、一組織の事務員として過ごしながら数々のデザインコンテストに入賞し、現在に至る。

このブログでは、デザイナー&事務員の両方を経験している元デザイナーが一般社会で楽しみながらデザインの力を活かす術を伝授。

その中でもワークライフバランスの最高峰に位置する、公務員のデザイン職を目指す人の合格までの道のりをメインでサポート。
サブテーマとしては、生活を安定させながらやりたいことを叶える事務職の仕事についても触れています。

手堅く安定した本業を維持しながら、デザインの世界にもたずさわりたいという欲張りな人に向けて、日々役立つ内容を発信していきます。(学生も勿論OK!)

【デザイナーを辞めてから受賞したコンテスト】
・写真コンテスト(プリント部門) 入選
・雑誌の表紙絵デザインコンテスト 優秀賞
・キャラクター塗り絵イラストコンテスト 入賞
・ショート動画コンテスト 佳作
…他、多数

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