「個性を消す」は伝えるための技術!デザインが届く理由と実践法

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悩む人

自分なりにデザインのことは沢山勉強したのに、うまくデザインできないんです…

ぴりおど

それ、もしかしたら「デザインする=自分らしさ」を出すことが一番大事だと思っている可能性があります!

実はデザインで個性を発揮するというのは、半分正解で半分間違いです。

一般的には、自分の個性を発揮して「かわいいポスター」や「カッコイイWebサイト」を作成することにフォーカスされがちです。

ですが、個性を発揮しすぎるとこんな問題が発生します。

極端に個性を発揮するとそれはもうデザインではなく、アートになってしまいます。

実は、伝わるデザインほど、「個性を消す」ことから始まります。と言っても、それは「自分を否定する」という意味ではありません。

まずは、商品やサービスの魅力を最大限に引き出すことが最重要で、そのあとに自分なりのデザインを施すことで個性がにじみ出るものです。

多くの人が最初に自分の個性を発揮しようとしますが、本当は商品やサービスの魅力を引き出すのが先。

自分の個性を発揮するのは二の次です。

本記事では、「なぜ“個性を消す”ことが、伝える力を高めるのか?」をひも解きながら、デザインに活かせる考え方を紹介します。

目次

なぜ個性を消すと、デザインが光るのか?

まずは、「個性を消す」ことで得られる具体的な効果をリストで整理してみましょう。

それぞれのポイントを順に見ていきます。

個性が強すぎると伝える力が弱くなる

「オシャレにしたい」
「自分らしさを入れたい」

そう思うあまり、肝心のメッセージが伝わらなくなってしまう。そんなケースは少なくありません。

伝えるべき情報よりも装飾や雰囲気が先に立つと、受け手は「何が言いたいのか?」が見えにくくなるのです。

デザインは自己表現より翻訳に近い

デザインは「翻訳」に違い作業とも言えます。複雑な情報を、相手にわかる形に変換する作業です。

制度やサービス、商品などを「誰にでも理解できる形」に整えることが、本来の役割。

難しい制度やサービスをシンプルに伝える、地味な商品の魅力を魅力的に伝える。

これができなければ、どんなにビジュアルを整えても「意味のないデザイン」になってしまいます。

ぴりおど

伝える力に必要なのは、表現力よりも相手視点に立った洞察力なのです。

伝えるために自分を一度、空にする

デザインに精通しているほど、相手視点に立って「ゼロベースで考える」ことを重視します。

自分の得意な表現や好みのパターンに頼らず、相手と目的に沿った“最適なかたち”を探す。

いったん自分の好みやクセを手放すことで、本当に伝わる形が見えてきます。

個性を出す前に、見るべきものがある

デザインを始めるときに真っ先に意識すべきは、自己表現ではなく「相手」と「目的」です。

この3つの観点が、デザインを“伝える形”へと導いてくれます。

何を、誰に伝えるのかを最初に決める

見た目の前に、まず考えるべきは「中身」と「相手」。この2つが明確になると、選ぶべき表現も絞られていきます。

若年層向けか高齢者向けか、初めて見る人か経験者か。

それによって色も文字も大きく変わってくるのです。

条件でデザインの要素が絞られる

“自由に選べる”状態は、一見魅力的でも、実は迷いのもと。

「誰に」「何を」届けるのかが明確になれば、色・フォント・構成は自然と“ふさわしいもの”が見えてきます。

自由に選ぶより、ふさわしさを選ぶ

プロは“感覚で決める”のではなく、“根拠を持って選ぶ”ことに長けています。

たとえば、行政文書にはゴシック系、子ども向けパンフには丸ゴシックや柔らかいトーンなど。

ぴりおど

「ふさわしさ」のセンサーがあるからこそ、信頼される表現ができるのです。

正解は、商品やサービスが決めてくれる

実は、デザインの正解は商品やサービスそのものが教えてくれます。

これらの視点があると、デザインは“選ぶ”よりも“導かれる”ものに変わっていきます。

対象が変われば、正解も変わる

医療、行政、教育、エンタメ——ジャンルが違えば、求められる「らしさ」もまったく違います。

正解はひとつではありません。

その都度「ふさわしさ」が変わるのが、デザインの面白さであり、難しさでもあるのです。

観察すればヒントが見えてくる

センスやひらめきではなく、観察と対話がヒントになります。

そのサービスの特徴、運営者の声、利用者の反応

——それらを丁寧に拾い上げることで、伝えるべきトーンや表現が明確になります。

「らしさ」が伝わるデザインが一番強い

見る人が「これ、まさに○○っぽい」と感じられること。

つまり、それはモノやサービスの特徴が最大限に引き出されている状態です。

これこそがデザインの説得力を高め、共感や信頼につながります。

オシャレさより、「らしさ」が勝つのです。

個性は出すのではなく、にじみ出るもの

自分の個性を押し出すのではなく、整える過程で自然とにじみ出る。それこそがプロに匹敵する“表現”です。

この3つの視点を意識することで、無理のない形で“あなたらしさ”が伝わるようになります。

整えていく中で、「らしさ」が表れる

丁寧に整えていく中で、“あなたらしさ”は自然とにじみ出ます。

配慮の仕方、余白の取り方、要素の優先順位。

その判断すべてが、あなた自身の“美意識”を物語ります。

「わかりやすさ」は最大の思いやり

デザインにおける優しさとは、「迷わせないこと」。

構造がシンプルで、視線の流れが自然。

そんな「気づかれない気配り」こそが、伝える力を引き上げます。

主張よりも、相手に届く方がカッコイイ

押しつけがましい自己主張よりも、スッと届く配慮。

届ける相手の理解や感覚に寄り添った表現こそ、今の時代に合った“かっこよさ”です。

個性を消せば、デザインはもっと伝わりやすくなる

「個性を消す」という考え方は、一見すると自分を否定するようにも聞こえます。

ですが、実際は“他者への配慮”をデザインに込めるということ。

自分の好みを抑え、相手や目的に合わせて形を整える。

そのプロセスの中にこそ、あなたらしい判断や美意識がにじみ出ます。

正解は「自分の中」ではなく、「対象の中」にあります。

商品やサービス、見る人の気持ちに寄り添って形を選んでいくことで、伝わるデザインは自然と生まれてきます。

無色透明であることは、決して無個性ということではありません。

ぴりおど

自分の主張を抑えた先に見える自分なりの「伝わりやすさ」を選べば、自然とそれが個性となります!

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この記事を書いた人

一組織の中で、孤軍奮闘する元デザイナー事務員。一般大学の文系学部を卒業した後、デザイン専門学校に進学。

卒業と同時に広告デザイナーになるも理想と現実のギャップにさいなまれ、方向転換。

その後、「安定した生活」と「自分のやりたいこと」の両方を叶え、一組織の事務員として過ごしながら数々のデザインコンテストに入賞し、現在に至る。

このブログでは、デザイナー&事務員の両方を経験している元デザイナーが一般社会で楽しみながらデザインの力を活かす術を伝授します。

手堅く安定した本業を維持しながら、デザインの世界にもたずさわりたいという欲張りな人に向けて、日々役立つ内容を発信していきます。(学生も勿論OK!)

【デザイナーを辞めてから受賞したコンテスト】
・写真コンテスト(プリント部門) 入選
・雑誌の表紙絵デザインコンテスト 優秀賞
・キャラクター塗り絵イラストコンテスト 入賞
・ショート動画コンテスト 佳作
…他、多数

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