「デザイン学校時代に使っていた便利な画材を1つ挙げてください」
と言われたら、僕は間違いなく「30度カッター」を挙げます。
30度カッターとはその名の通り、刃先が30度にカッティングされており、紙を切ったり貼ったりする時に細かい作業がしやすいカッターのこと。
普通のカッターだと、ここまで鋭利な角度にはなっていないのでそこまで細かい作業ができません。
ですが、デザイン業務において緻密な作業や細かい作業に取り組む行為は日常茶飯事。
もちろん、今の事務仕事でもコピー用紙や色のついた画用紙を切ったり貼ったりする作業が時々あるので、とても重宝しています。
そこで、今回はそんな事務仕事でも使える、カッターまわりの便利な文房具を特集してみました。
ぜひこの記事を読んで、少しでも気になる文房具を見つけたら日々の業務に取り入れてみてください。
職場では、ハサミよりカッターを使う場面は意外に多い
自分の日々の業務を振り返ってみると、ハサミよりカッターを使用する頻度がとても多いと感じています。
- 規格外サイズのラベルをつくりたい時
- A4やA3の原稿を半分に切りたい時
- 自作の名刺を作りたい時
- 四角形や三角形に図形をくり抜きたい時
職種や業種によって異なるのはもちろん重々承知の上で、切った後の痕跡がハサミよりカッターで切った方が綺麗であることも多いですよね。
まずはそれぞれ、順番に見ていきましょう。
規格外サイズのラベルをつくりたい時
規格外のサイズのラベルをつくりたい時にカッターはとても便利です。
手元にA4サイズのラベルシールがあれば、プリンターなどでシートに文字や写真を印刷した後、希望のサイズにカットすればOK。
カッターをうまく使いこなせない場合は、カットされたラベル用紙を探してそのフォーマットに合わせて用紙に遺産つする必要があります。
A4やA3の原稿を半分に切りたい時
職場では時々、従業員に同じ内容を印刷するのにA4サイズの用紙を使うにはちょっと余白が大きくて勿体ないかなあ…という原稿があったりします。
そうすると、同じ内容の文章をA4やA3の中に半分に区切って印刷することも。
量が多い場合はカッターで切るのは大変ですが、数枚から数十枚程度であればカッターでサッと切れば終わるようなものもあります。
自作の名刺を作りたい時
会社や職場によっては名刺を自分の好きな用紙に印刷して、オリジナルの面接を作成することも可能です。
外部に委託するよりも、自分でカットして作る方が圧倒的にコストを抑えられ、自分の理想に近い名刺を持てるというメリットがあります。
名刺サイズにカットされた専用の用紙が無い場合は、A4サイズの好きな用紙に印刷して名刺サイズにカッターで切ればOKです。
正方形や三角形に図形をくり抜きたい時
A4やA3等の規格サイズの用紙だけではなく、時には正方形や三角形などの図形の形に紙をくり抜きたいという場面もあるでしょう。
そんな時にもカッターがあれば、簡単に図形をくり抜き可能。
道具が良ければ、こちらも線が曲がったりせず、キレイにカットされた図形を作成できます。
他にも、星形、ひし形、平行四辺形など、直線で構成された図形であればほぼすべての図形を作成することが可能です。
デザイン学校時代に使っていたカッターまわりの画材5選
ここからは、冒頭で触れた「30度カッター」などをメインに、僕がデザイン専門学校時代に使用していて便利だと思った画材を5点ご紹介します。
- NT Cutter エヌティー(NT) カッタープロシリーズ シルバー AD-2P
- エヌティー(NT) カッター 替刃 A型 BAD-21P BAD-21P 10入
- ステッドラー 定規 方眼 カッティング 50cm
- ムラテックKDS セフティベース グリーンハードタイプ SM-2000H
- オルファ(OLFA) ミシン目ロータリー28 235B
いずれも、今でも僕が愛用しているデザイン道具の1つです。ぜひ参考にしてみてください。
NT Cutter エヌティー(NT) カッタープロシリーズ シルバー AD-2P
冒頭から僕が触れている「30度カッター」の正式名称は、こちらの「NT Cutter エヌティー(NT) カッタープロシリーズ シルバー AD-2P」です。
長いので、みんな略して「30度カッター」と呼んでいました。
見てわかる通り、先端が普通のカッターよりも鋭利になっており、細かい作業にとても向いています。
もちろん切れ味も良いので、スッと紙に刃が入ります。
高級ステンレスホルダーを使用しているので、本体も錆に強く、裏返して使えば左利きの人でも使用できます。
一度使ったら、もう普通のカッターには戻れません(笑)。
それくらい、使い心地がいいのでまだ使ったことが無い人はぜひ一度使ってみてください。
エヌティー(NT) カッター 替刃 A型 BAD-21P
先に紹介した「AD-2P」とセットで使用することになると言っても過言ではない商品が、「替刃」と「刃先処理器つき替刃ケース」がセットになった「BAD-21P」です。
ケース付きなので、替刃を安全に持ち運べるのが特徴。
また、刃こぼれした刃をケースの溝にはめてポキッと折れば、簡単に刃を分別廃棄できます。
1回買えば10枚分の替刃が収納されているので、しばらく替刃を買う必要はありません。
また、替刃を包んでいる紙のシートにもサビ防止が施されているので刃を常に真新しい状態を保つことができます。
もちろん、さきほどご紹介した「30度カッター」とこの「替刃付きケース」がセットになった「SET-AD950P」という商品もあります。
両方とも買う予定がある人は、ぜひこちらのセット商品も参考にしてみてください。
(↓↓↓30度カッター本体と替刃のセット商品はこちら↓↓↓)
ステッドラー 定規 方眼 カッティング 50cm
カッターと一緒に使う画材と言えば、「カッティング定規」も欠かせません。
カッティング定規は普通の定規と異なり、カット時に定規を傷めないステンレス製エッジが付いているモノが多いです。
特にステッドラー社のカッティング定規は刃が垂直に入りやすく、カッティングに失敗することが少ないためオススメです。
もちろん100円ショップにもカッティング定規も売っていますが、使いやすさが段違い。
100円均一の商品だと、刃が真っ直ぐ垂直に入らず、余計な力を加えてしまうと指をケガしてしまう可能性もあります。
僕自身も両方の商品を使ってみましたが、断然ステッドラー社のカッティング定規の方が使いやすいです。
ムラテックKDS セフティベース グリーンハードタイプ SM-2000H
そして、カッターと定規とセットで使うもう一つアイテムと言えば、「セフティベース」も外せません。
一般的にはカッティングマットと呼ばれることもありますが、こちらでご紹介する商品は「ムラテックKDS セフティベース グリーンハードタイプ SM-2000H」です。
セフティベース、いわゆるカッティングマットには「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」がありますが、個人的にはハードタイプの方がテーブルの上で安定感があるので好きです。
あとは、好みの問題でしょうか?
また、こちらの「SM-2000H」の商品については反り、剥離、ゆがみ、割れに強い積層構造となっています。
オルファ(OLFA) ミシン目ロータリー28 235B
最後にご紹介するのは、OLFA社の「ミシン目ロータリー28」という商品です。
この商品に馴染みがなくても、イベントやコンサート会場などで「ミシン目の入ったチケット」を使ったことがある人は多いのではないでしょうか?
あのミシン目ですが、実はこの「ミシン目ロータリー28」を使えば簡単に再現できます。
特殊な機械が無くても、自宅で本物顔負けのミシン目のある紙チケットを簡単に作成できるのが特徴です。
一度使ったら、病みつきになること間違いなし!無駄にミシン目を色々な紙に作りたくなってしまいます。
また、自分の作品作りのお供に欠かせないアイテムになるかも知れません。
番外編 ~事務仕事に就いてから便利だと思った文房具~
ここからは、番外編として僕がデザイン業界から今の事務仕事に就いてから便利だと思った文房具についてご紹介。
さきほどのカッターまわりの画材と関連するところで、OLFA社の「ポキステーション」という商品です。
オルファ(OLFA) ポキステーション
OLFA社のポキステーションはカッターの刃を折るのが、「ちょっと怖い」という人に是非とも使って頂きたい商品です。
先ほどご紹介した30度カッターはもちろんのこと、段ボールを切るようなデカいカッターの刃でも安全に、しかもポキポキと簡単に折ることができます。
そのため、刃先が傷んできたらすぐに刃の先端を折って、新品の状態に保つことが可能。
刃の切れ味が悪くなると余計な力が掛かり、指先をケガすることにもなりかねません。
また、切れ味の悪いカッターの刃では作業効率も落ちるため、同じ刃を長い間使用するのはオススメできません。
切れ味が悪くなってきたな…と思ったら、すぐに刃を折って新品同様の状態に保つことをクセにしておきましょう。
デザイン学校時代はカッター本体の付属部品や先ほどのカッターケース「BAD-21P」等で刃を折っていたのですが、失敗すると自分の指を切ってしまいます。
こちらの商品は事務仕事に就いてから知った商品ですが、とても便利なので大変重宝しています。
折った直後の切れ味はまるで新品のカッター同様。今まで、怖くて刃を折る習慣が無かった人にこそ、使ってほしい逸品です。
カッターを自由自在に使いこなして、業務の質も効率もアップ
ここまでいろいろなカッターまわりの文房具を色々とご紹介してきました。
こられの画材は何もデザイナーしか使わないものではなく、事務仕事に携わる人すべてにオススメできるアイテムとなっています。
- 今まで普通のカッターしか使ってこなかった人
- カッティング定規を使ったことが無い人
- 刃を折るという発想が無かった人
このような人すべてに体験してもらいたい画材となっています。いずれも、一度使ったらもう普通の文房具には戻れません(笑)
カッター一つを例にとってみても、良い仕事をするためには、良い文房具が絶対に必要です。
作業効率が上がるのはもちろんのこと、自分の気持ちも高まります。
100円均の商品も素晴らしいものが多いですが、ここで紹介したアイテムについては使ってみて初めてその価値が分かります。
もし一つでも興味の沸いた画材があれば、ぜひ一度手に取ってみてください。
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