公務員のデザイン職を目指すにあたって、何か資格を取っておいた方がいいのではないかと思う人もいるでしょう。
結論からお伝えすると自分に基本的な「デザイン力」さえあれば、必ずしも資格は取らなくてもOKです。
むしろ、世の中で活躍しているデザイナーやアートディレクターと呼ばれる人たちは、何か資格を持っているから活躍している訳ではありません。
もともとデザインの素養を持っていた人もいますし、経験や実績を積み重ねて活躍している人がほとんどでしょう。
ですが、公務員のデザイン職を目指すにあたっては、筆記試験や書類選考、面接試験や実技試験等を乗り越えなくてはなりません。
特に書類選考に重きを置いている公務員試験等において、まずは筆記試験や書類選考を乗り越えなくてはその先の面接試験や実技試験に辿り着けません。
そこで、今回は「公務員のデザイン職で、履歴書に書けるオススメの資格5選!」というテーマで執筆しました。
今回の記事を読んでみて、自分にもこの資格なら取れそう!というものがあれば、ぜひ取得して就職活動や転職活動の大きな武器に変えていきましょう!
デザイン関連の資格を取得するメリット
デザインやクリエイティブ関連の資格取得を目指そう!というと、「資格なんて意味がない」という人が必ずいます。
確かに、資格があるからと言って仕事が取れる訳では無いですし、デザイン力が必ずしも優れているという証明にはなりません。
ですが、今回の資格取得の主旨は「公務員のデザイン職を目指す」ということになります。
つまり、就職活動や転職活動で有利な資格を取って、ライバルよりも一歩抜きん出て内定を勝ち取る必要があります。
どんなに優れた仕事をしていても、どんなに優れた作品をつくっていても、採用面接までたどり着くことができなければ、その思いを伝えることすらできません。
そこで、公務員のデザイン職を目指すにあたってのデザイン関連の資格を取得するメリットは以下の通り。
- デザイン関連の能力を客観的に証明できる
- 同僚や取引先のデザイナーと共通言語が共有できる
- ビジュアル表現での伝達能力が上がる
このあと紹介する5つの資格はどれも就職活動や転職活動でアピールできる材料になる上、集中すれば比較的短期間での資格取得も可能です。
公務員のデザイン職で、面接官にアピールできる資格5選
公務員のデザイン職で、書類選考や面接試験でアピールできる資格はズバリこの5つです。
- 色彩検定3級&2級
- POP広告デザイナー&POP広告アーティスト
- レタリング技能検定
- ITパスポート
- Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)
他にもOffice関連の資格や、パソコンのネットワークやセキュリティに関する資格など、色々な資格があるかと思います。
ですが、今回は公務員のデザイン職を目指すにあたって、就職した後にも役立つ資格を5つ選びました。
このブログを読んでいる人はあくまでも公務員のデザイン職という枠組みで、カテゴリーとしては「事務職」を目指す人を想定しています。
ですので、技術的な資格を目指すというより、デザイナーとの打ち合わせに必要な知識、デザインやパソコン周りの素養を培えるような資格を選びました。
それでは、早速一つずつ見ていきましょう。
色彩検定3級&2級
最初にご紹介する資格は色彩検定と呼ばれる、色彩に関する資格です。
色彩検定を主催しているAFTという団体の公式ホームページを見てみると以下のように記されています。
UC(色のユニバーサルデザイン)級、3級、2級、1級までの資格に分かれており、一般的には2級までの資格を持っていれば充分でしょう。
ちなみに、UC級は2018年の冬期より新設され、UCとは「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」を指しています。
文部科学省の後援資格でもあるため、取得しておけば履歴書や書類選考の際にも大きなアピール材料となるでしょう。
ちなみに、僕自身も色彩検定2級までの資格を取得しており、色彩まわりの基礎的な知識があったことで業務でもおおいに役立つことが多々ありました。
学習時間もそこまで取られないので、履歴書に書ける資格としてはかなりオススメです。
POP広告デザイナー&POP広告アーティスト
次にご紹介するのは、POP広告デザイナーとPOP広告アーティストという資格です。
主催している日本デザインプランナー協会という団体のホームページには以下のような記載があります。
一方の、POP広告アーティストについては、以下のような記載があります。
通常は、「POP広告デザイナー」、「POP広告アーティスト」の試験をそれぞれ受験し、試験に合格することで資格が認定されます。
一方、スペシャル講座と呼ばれる2つの資格をW取得できる講座では課題を全てクリアすることで試験免除となります
そのため、スペシャル講座を修了すれば、「POP広告デザイナー」、「POP広告アーティスト」の2資格が講座卒業と同時に取得出来ます。
デザインの力は数字等で客観的に証明することが難しいため、こういった資格を取得しておいて、書類選考や面接試験でアピール材料とすることも大きな武器となります。
レタリング技能検定
「レタリング技能検定」の資格は、以前にもこちらのブログで紹介している歴史や由緒ある技能検定試験です。
レタリング技能検定を主催している「公益財団法人国際文化カレッジ・レタリング技能検定部」のホームページを見てみると、検定の目的について以下のような記載があります。
公務員のデザイン職を目指すにあたって技術的な資格はそこまで必要でありませんが、私たちは自分が思っているより文字に対する認識が甘いです。
実際に、検定試験の問題やテキストの内容をみて貰えば分かると思いますが、何の対策もせずに試験問題を解くことはできません。
参考までに、過去の問題が掲載されているページのリンクを張っておきますのでぜひご覧になってみて下さい。
ITパスポート
ITパスポートの資格は、パソコンの基礎的な知識を問うまさにビジネスマン必須の資格ともいえるでしょう。
最近では、家具販売で有名なニトリホールディングスが全社員の8割にITパスポートの取得させる計画があることが話題になりました。
そんなITパスポートの資格は、公務員のデザイン職を目指す人にももちろんオススメ!
パソコンの基礎的な知識が無いと業務にも支障が生じる可能性があるのはもちろん、トラブルに直面した時に対処することができません。
ITパスポート試験を主催しているIPAという団体のホームページには以下のような記載があります。
(ちなみに、ITパスポートのことを略して「iパス」と呼んでいるようです。)
ざっと内容を読んだだけでも、ITパスポートはこれからの時代に必須の資格とも言えるでしょう。
こちらの資格もぴりおどは、過去にしっかりと取得済みです。
今まで独学でパソコンやパソコン周りのことは興味を持って調べたり、勉強したりしていましたが、テキスト等を使って体系的に学習できたことで理解が一層深まりました。
パソコンに触れるのが初めての初学者でも取っ付きやすい内容ですので、ぜひこちらも資格も取得しておきたいところです。
Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)
「Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)」は、IllustratorやPhotoshopなどのアプリケーションソフトの利用スキルを証明する資格です。
Adobe社の公式ホームページには以下のように記載があります。
デザイナーであれば利用スキルを証明するということになりますが、公務員のデザイン職を目指すにあたってはアプリケーションで出来ることの範囲を把握するといった意味合いが強くなるでしょうか。
アプリケーションでできること、できないことを把握しておくことで、デザイナーやクリエイターの方相手にムチャクチャな要望をすることが少なくなります。
今の時代はAIで何でもかんでもできると思われる節がありますが、操作するのは最終的には人間です。
いくらPCやアプリケーション、AIが進化したからと言ってまだまだ出来ることと出来ないことがあることは把握しておきましょう。
デザイン関連の資格を取って就職活動や転職活動を有利に進めよう!
ここまで公務員のデザイン職目指すにあたって、就職活動や転職活動に役立つ資格を5つご紹介しました。
いずれも就職前、就職活動中、就職活動後にも役立つ資格ばかり。
すべての資格をいっぺんに取るのではなく、まずは自分の興味ある分野の資格をどれか一つ目指してみましょう。
特に「色彩検定」や「ITパスポート」などの一般的な資格に関しては、本屋さんでも教科書や問題集が販売されていますので、気になる方はチェックしてみましょう。
独学で学習を進められる人は、本屋さんで買ったテキストや問題集だけで合格することも可能です。
ですが、原則は通信講座など有料の講座を受講して体系的に学ぶ方が圧倒的に理解が深まります。
履歴書に書けるアピール要素が無いという人は、まずは無理の無い範囲で自分が興味・関心のある資格を一つ目指してみると良いでしょう。
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