今回は、現在、絶賛作品募集中のデザイン広告コンテスト「Metro Ad Creative Award 2024」について解説します。
このコンテストは、協賛企業各社から出題される課題に対して、東京メトロの交通広告メディアを最大限に活用し、新たな価値を生み出すことにつながるプロモーションアイディアを募集。
グラフィック部門/プランニング部門/デジタルサイネージ部門の計3部門で募集をおこない、これからの交通広告の可能性を広げるような新しいアイデアを募っています。
作品の募集期間は、2024年9月25日~2024年12月25日まで
今からアイデアを練って、作品を制作し始めても充分に間に合いますし、入賞作品は東京メトロの銀座線車内にギャラリートレインとして展示も予定されています。
参加資格も不問で、参加費も無料ですので、挑戦してみる価値は充分にあります。
- デザインに関連する実績を残したい人
- ポートフォリオに収める作品数を増やしたい人
- 今の自分のレベルを客観的に知りたい人
- 賞金を元手にキャリアアップを図ろうとしている人
- 単純にデザインのレベルを上げたい人
…etc
誰もが知っている有名な東京メトロのコンテストに入賞したら大きな実績となりますし、就職活動や転職活動でも大きなアピール材料になります。
今回の記事を読んでみて、「自分も挑戦してみようかな?」と少しでも思った人は、ぜひ世の中にあなたの素晴らしいアイデアを見せつけてやりましょう!
株式会社メトロアドエージェンシーってどんな会社?
まずは、「Metro Ad Creative Award 2024」を主催している株式会社メトロアドエージェンシーがどんな会社かを簡単に確認しておきましょう。
公式サイトを見てみると、以下のような記載があります。
メトロアドエージェンシーは、東京メトロの交通メディアを扱う媒体社であり、クライアントに最適なソリューションを提供する広告会社であり、東京メトログループとしてのパワーを最大限に活用するプロデュース会社です。
引用:当社が提供するソリューション |メトロアドエージェンシー (metro-ad.co.jp)
要するに、東京メトロの広告を全面的に担う会社ですね(笑)。他にも媒体社事業をイメージした映像作品もありましたので、こちらに掲載しておきます。
他にも、各種の代表的な3つの広告メディアの特徴についても簡単に触れておきますね。
- デジタルメディア
- 車両メディア
- 駅メディア
それでは早速、順番に見ていきましょう。
デジタルメディア
デジタルメディアは、液晶ディスプレイに動画や静止画を表示し、インパクトと高い視認性がある近年注目のメディアです。
具体的なデジタルメディア媒体は以下の通り。
- 渋谷55ストリートビジョン
- 銀座ノーブルビジョン
- Metro Wall Vison【MWV】
- Tokyo Metro Vision【TMV】
- Ginza Retro Vision【GRV】
- M Station Vision【MSV】
- Metro Concourse Vision【MCV】
- メトロデジタルパッケージ
- [東京メトロ×Osaka Metro]メトロネットワークセット
車両メディア
車両メディアは通勤・通学などの日常の生活シーンで反復的に訴求でき、認知獲得やメッセージの刷り込みに強い効果が期待できます。
具体的なデジタルメディア媒体は以下の通り。
- ポスター
- ステッカー
- 貸切電車
- つり革広告
- 車体広告
駅メディア
駅メディアは、駅周辺の環境や利用者の属性に合わせた広告展開をすることで効率よく訴求することが可能です。
具体的なデジタルメディア媒体は以下の通り。
- 駅集中展開
- 駅ばりポスター
- SPメディア
- 大型ボード
- 駅看板
Metro Ad Creative Award 2024の開催概要
東京メトロの広告媒体について確認したところで、ここからは「Metro Ad Creative Award 2024」についての開催概要について具体的に見ていきます。
公式サイトを見てみると、今回のコンテストの開催主旨について以下のような記述があります。
ちなみに、OOHとは「Out of Home」の略で、家庭以外の場所で展開される広告の総称で、アウトオブホーム・メディアとも呼ばれます。代表的なOOH広告の例は以下の通り。
- 中吊り広告や駅構内広告などの交通広告
- ビルの看板広告やネオンなどの屋外広告
- 大型ビジョン
いずれも、街中で一度は見たことのある媒体ですので、比較的取り組みやすいお題かと思います。
Metro Ad Creative Award 2024の応募要項
ここからは「Metro Ad Creative Award 2024」の応募要項について、簡単に確認しておきます。
応募資格
年齢・職業・国籍は一切問いません
入賞作品の発表
贈賞式および特設サイトにて発表
応募方法
応募方法については、大きく分けて【グラフィック部門・プランニング部門】と【デジタルサイネージ部門】に分けて、2通りの応募方法があります。
【グラフィック部門・プランニング部門】
- 課題を選択する
- 作品をつくる
- 対象企業の課題ページから作品を応募する
【デジタルサイネージ部門】
- 課題を選択する
- 作品をつくる
- 動画ファイル名は「氏名_作品名」とし、任意の方法で作品をアップロード
- 対象企業の課題ページから作品を応募する(ダウンロードURLを貼り付け)
審査
審査員およびメトロアドエージェンシー、各種協賛企業が審査され、各部門ごとに以下のような賞が与えられます。
- グランプリ(各部門1点) 賞金50万円
- 準グランプリ(各部門1点) 賞金20万円
- メトロアド賞(各部門1点) 賞金10万円
- 審査員特別賞(審査員人数分) 賞金5万円
- 学生部門賞(各部門1点) 賞金
- 協賛企業賞(各部門協賛企業数分) 賞金または賞品
スケジュール
2024年9月25日 応募開始
2024年12月25日 応募締め切り
2025年3月上旬 ファイナリスト発表
2025年3月下旬 グランプリ発表/贈賞式の開催
2025年5月上旬 ギャラリートレイン運行
オリエンテーション資料
こちらは後日、公式サイトより閲覧可能となります。
選考基準/応募上の注意
●グラフィック部門の選考基準
「中づりポスター」
SNSやスマホの背景を鑑みた、新たな接点として機能する、斬新なアイディアやデザインを審査・表彰。
- 「中づりポスター」ならではの表現であること
- 課題テーマや目的にあった表現であること
- 課題の特徴を捉えた創造性のある表現であること
●プランニング部門の選考基準
「駅構内」
見慣れた駅空間を非日常にする、マーケティング上の効果を見込める斬新なアイディアやデザインを審査・表彰。
- 課題のテーマや目的にあった企画であること
- 課題の特徴を捉えた創造性のある企画であること
- 駅空間を使った表現であること
●デジタルサイネージ部門の選考基準
「縦型駅構内サイネージ」
連続性のある縦型のサイネージを活かした、斬新なアイディアやデザインを審査·表彰。
- 課題のテーマや目的にあった表現であること
- 課題の特徴を捉えた創造性のある表現であること
- 縦型動画表現として新規性のある表現であること
- 目にとまるアテンションが考えられた表現であること
応募上の注意点
最後に応募上の注意点を載せておきますが、こちらはそれぞれの3部門について共通となります。
- 応募作品数に制限はございません。1名(グループ)何作品でも応募可能です。
- 既に実施済の企画でのご応募はご遠慮ください。
- 活用メディアの大幅な改変を伴う企画は実現性の点で審査対象外となる場合がございます。
- 作品には必ず企画意図を明記してください。
- 応募作品は、自作・未発表作品に限ります。他のコンテストなどに応募・受賞歴があるものと同一または類似とみなされる作品は応募できません。
- 応募はサイト上でのみ受け付けます。郵送やメール、持ち込みによる応募は無効となりますのでご注意ください。
- 作品のダウンロード URL が無効(有効期限切れを含む)な場合、応募時の連絡先に事務局からお問い合わせいたします。応募期日までにご返信いただけなかった場合、応募は無効となりますのでご注意ください。
株式会社メトロ アド エージェンシー、並びに東京地下鉄株式会社(東京メトロ)への課題に対する問い合わせはご遠慮ください。
応募作品の版権・著作権などの使用に関する権利は、応募の時点で株式会社メトロ アド エージェンシー、株式会社宣伝会議に帰属します。
また、応募作品は応募対象企業のプロモーションに使用できるものとします。この場合、プロモーション使用に関する使用料などは原則発生しません。また、応募作品は返却いたしませんので、あらかじめご了承ください。審査状況に関するお問い合せには、一切応じられません。
応募時にいただく個人情報は本賞に関するご連絡のほか、株式会社宣伝会議からの各種ご案内に使用させていただきます。
当社のプライバシーポリシーをご確認の上、ご応募ください。入賞作品については公式Webサイトなどで発表いたします。なお、応募登録時に記載いただいた氏名で発表いたしますので、グループ応募の場合は代表者の個人情報をご記入ください。
株式会社宣伝会議プライバシーポリシー
HP : http://www.sendenkaigi.com/privacy/
過去の「Metro Ad Creative Award 2023」受賞作品について
ここからは、過去に開催された「Metro Ad Creative Award 2023」の受賞作品について見ていきましょう。
過去の入賞作品を分析することは、デザインコンテストの主旨や傾向を探るのに最も最適な手段です。
ここでは、2023年度の「グランプリ」と「準グランプリ」の作品をメインに触れますが、公式サイトにはそれ以外の「メトロアド賞」「審査員特別賞」「学生部門賞」「協賛企業賞」など、数多くの入賞作品があります。
ぜひ、これらの作品も分析してコンテスト入賞のための戦略を立てていきましょう!
Metro Ad Creative Award 2023のグラフィック部門のグランプリ
- 株式会社 明治
- レジャーシート
- 受賞者:石塚 勢二(Dynamite Brothers Syndicate)
最初にご紹介するのは、Metro Ad Creative Award 2023のグラフィック部門のグランプリ作品です。
もはや、ぱっと見、説明不要のメチャクチャ秀逸なデザイン作品でしょう。余計な情報を一切そぎ落とし、必要な情報を力強く伝えているのが分かりますね。
審査員のコメントも以下のように記されています。
- 全応募作の中でこの作品だけが審査員全員から投票され、すぐにグランプリに決まりました。余計なことを言わず、引き算上手で、この商品を持ってピクニックに行こうというのがひと目で伝わります。レジャーシートを吊るすのも中づりという媒体ならではのアイデアでした。(えぐちりか 氏)
- どんなに憂鬱な朝だって、このメトロの車両に乗り合わせたらニンマリしてしまう。きっとその表情は、きのこの山、たけのこの里を食べたときに近しい気がします。愛される定番だからこそできる、潔い表現。右下にちょこんと鎮座する存在感に勝る商品コピーもないでしょう。(尾形 真理子 氏)
- 中づり広告として掲出した時の意外性、中心となるアイデアを大切にした潔いデザイン、どれをとっても抜け目なく素晴らしい作品だと思います。アイデアはシンプルなほど形にするのが難しいものですが、十分に検証された事が伝わりました。(かっぴー 氏)
- グランプリの作品はパッケージをなくし、遠足の象徴レジャーシートと商品のみで構成したシンプルさが際立っていました。中づりメディアを意識して実際のレジャーシートで掲出する点も工夫があり、秀逸なアイデアだと思います。商品を右下におさえていましたが、もう少し見やすい場所にちょこっと不用意に置くなどするとシズルがもっと出るかもしれません。(武山 範洋 氏)
Metro Ad Creative Award 2023のグラフィック部門の準グランプリ
- 株式会社 明治
- きのこたけのこ、どこまでも。
- 受賞者:松沢 洋祐(株式会社クリエイターズグループMAC)
- 共同制作者:朝倉 大喬(株式会社クリエイターズグループMAC)
- 共同制作者:中井川 紗波(株式会社クリエイターズグループMAC)
こちらは、Metro Ad Creative Award 2023のグラフィック部門の準グランプリ作品です。
「きのこの山」の商品を「きのこと海」に変えることで、新しい気付きを与えてくれる楽しい作品となっています。
審査員のコメントは以下のとおり。
- 連貼りがいきるとてもキャッチーなデザイン。なんだろう?と思ってアイデアに気がついた時の嬉しさがあります。山や里に限らず、海にも川にも湖にも連れて行ってというコンセプトそのものがいいですね!(えぐちりか 氏)
- まず「と」の発見が素晴らしい。商品名とパッケージデザインを捩って遊ぶ知性。この最小限の触り方に、商品に対する敬意が感じられます。ただのお菓子というだけでなく、思っている以上に日本人の原風景になっている存在なのだと再認識させられました。(尾形 真理子 氏)
- 誰もが一度は目にした事のあるパッケージデザインの印象を、まるで合気道の様に利用していて、商品へのリスペクトを感じました。バリエーションも楽しかったです。(かっぴー 氏)
- 準グランプリは作品のクオリティ、展開力において抜き出ていたかと思います。誰しもが見たことのあるパッケージをパロッて、コピーにあわせてイラストも丁寧に描かれていた点が好感を持てました。(武山 範洋 氏)
Metro Ad Creative Award 2023のプランニング部門のグランプリ
- 株式会社日本デザイン
- のびしろ美術館
- 受賞者:速石 光(株式会社ZIZO)
- 共同制作者:加藤 修資(株式会社ZIZO)
こちらは、Metro Ad Creative Award 2023のプランニング部門のグランプリ作品です。
この作品を見たとき、「卒業制作展」は自分も結構見に行くけど、入学時と卒業時の作品の「のびしろ」に着目した展示は見たことなかった!と気づかされました。
成長度に着眼点を置いた秀逸なプランニング作品ですね。こちらも、審査員のコメントを載せておきます。
- 完全に「あるな」と思いました。駅の通路という場所を生かした設計×きちんと絞ったターゲットの成長したいインサイトを確かについている。(三浦 崇宏 氏)
- 「未完成なものを見た方が学びがある」と思っています。完成されたモノよりも欠点の方が人は発見しやすく、欠点を生まない方法を学びやすいからです。
- 普通デザイン学校の広告なら卒業生の優れたデザインスキルを見せるもの。それをスキルアップ前の未完成なデザインをセットで見せることで一気に「のびしろ」が可視化される。ここがすばらしい発見でした。未完成を見せることで親近感を生むことも良いですよね。それでいて、この企画書はかなり完成されている。前段は端的で読みやすく、エグゼキューションは細かいところまで詰められていて審査でも後押しされやすく、実施後の効果が想像しやすかったです。アイデアからそれを伝える企画書まで含めて全てがグランプリ級でした。(関谷“アネーロ”拓巳 氏)
- スクールに入学しても自分がどこまで成長できるかって未知の世界。そこを具体的に、BeforeとAfterで展示してくれることで自分もやってみようかなって背中を押してくれる企画です。「のびしろ美術館」というユニークな名称と展示方法で、作品提供した卒業生も嬉しい!(長田 新子 氏)
Metro Ad Creative Award 2023のプランニング部門の準グランプリ
- 株式会社リッチェル
- 壁付けアイデア展
- 受賞者:徳山 彰一(株式会社TOW)
こちらは、Metro Ad Creative Award 2023のプランニング部門の準グランプリ作品です。
誰もが日常的に使っているモノを「壁掛け」にしてみるという発想で、あらゆる課題を解決するという発想は中々秀逸です。
新しい気付きや発見を与えてくれるという意味では、とても良いプランニングですね。審査員のコメントは以下の通り。
- この商品の本質をついた企画だと思います。直置きのものを壁付けにしたら一体何が便利なんだろう?自分たちの生活はどう変わるんだろう?そんなことを考えてみることで生活者自体がリッチェルのメリットを自発的に想像して発見していく仕掛けがめちゃ秀逸。それにポストやゴミ箱は事業者の人が回収しやすいとか、自販機の下にコイン入っちゃうと見つかんないよなーとか、ディテールもものすごく気が効いている。新しい提言力が半端ないー。これはもう、壁付けカテゴリーのリーダーシップやー。さらにOOHの媒体特性が一番活かされている。この立体シズルは、デジタルメディアや平面広告ではここまで伝えられない。僕の中のグランプリ候補。最後まで票が割れました。惜しむらくは、最後この商品にストンと落ちるコピーが欲しかった。最後に、この暮らしのヒント展、なぜだかとっても新宿らしいと感じるのは僕だけですか?(木村 健太郎 氏)
- なかなか「やるな」と思いました。屋外広告には街を面白いものにする責任があると思っています。その意味でめちゃくちゃ屋外広告らしい企画。(三浦 崇宏 氏)
- この商品の特徴は、様々なモノに応用できることに気付いたこと。いつもは気に留めないモノを浮かせるだけで、人が気になる展示になると気づいたこと。公共物は自分の生活とやや関係がないけれど、自宅のディスペンサーも浮かせることで生活が便利になると落とすこと。素晴らしい企画でした。(講評を書きながら改めてこの企画の良さに気付きました)グランプリを競った結果、より商品が中心にある案に軍配が上がりました。がそれは悪いことではありません。新宿駅を通る気分とは遠い壁付けディスペンサーを気になるモノにするには、商品中心よりも強い企画性で魅力的にする必要がある。この案も準グランプリに相応しい企画でした。(関谷“アネーロ”拓巳 氏)
- 「壁付け」で課題を解決するという発想自体が斬新であり、これによって新しい視点が生まれ、商品の原点が明らかになります。また、屋外広告ならではの展示方法も考えられます。最近、片付けのアドバイスとして床に物を置かないことと言われ、商品を試してみたくなりました。(長田 新子 氏)
Metro Ad Creative Award 2023のデジタルサイネージ部門のグランプリ
- サッポロビール株式会社
- 振り返れば、食卓にいた。
- 受賞者:伊藤 麻依子(フリーランス)
こちらは、Metro Ad Creative Award 2023のデジタルサイネージ部門のグランプリ作品です。
パパパパパパっと切り替わる短い映像作品の中に伝えたいことがすべて詰まっているものの、とても目を引く作品となっています。
まさに、デジタルサイネージの特徴を活かしたデザイン作品がグランプリを獲ったとも言えます。
審査員のコメントは以下の通りです。
- 良かった点です。① 無音メディアなのに激しい。この速度の画の切り替わりは駅構内でもとても目立ちそう。テレビではできない、サイネージだからこそできる表現。② 新商品ではなく既に愛される商品だからこそ「振り返れば」という企画が効いている。③ 商品が出続けている必然性がある。④ ちゃんと「おいしそう」も担保されている。(市川 晴華 氏)
- 広告として一番成立していると思います。「動くポスター」としてのデジタルサイネージとしての良さがしっかりとあります。立ち止まってしっかり見ても、歩きながらチラッと目に入るような見え方でもどちらでも効果がある。広告賞のグランプリとしては、もっと攻めた表現であってほしいという欲目はあります。(藤井 亮 氏)
Metro Ad Creative Award 2023のデジタルサイネージ部門の準グランプリ
こちらは、Metro Ad Creative Award 2023のデジタルサイネージ部門の準グランプリ作品です。
(動画は、YouTube関連の動画ではなく公式サイトに埋め込まれているモノでしたので、気になる方はリンク先から閲覧して頂ければと思います)
広告のタブーとも言われる表現を逆手に取った作品で、かつ、デジタルサイネージの縦型の特徴を見事に活かしています。
審査員のコメントは以下の通り。
- 商品を逆さまにして無限に垂れ流してしまう。普段の広告ならやらない表現です。でも、ゆるファンシーなイラストと、ちょっとした狂気の世界観で、それが許される感じがします(もったいないとかは、言われなそう)。そして、実は、商品のいいたいことがシンプルに説明ができている。あと、縦型媒体ってビフォーアフターがすごく見やすいな、と気づきました。(市川 晴華 氏)
- 商品を逆さまにしている、商品の中身をドボドボと流し続けるなど、本来の広告ではタブー扱いされそうな表現。縦の構造を生かしたレイアウト、稚拙ながらも味のあるキャラクターなど、目を引くところが多い作品でした。絵作りのクオリティは今後に期待です。(藤井 亮 氏)
2023年度『Metro Ad Creative Award』贈賞式スペシャルムービー
最後に、「Metro Ad Creative Award 2023」の贈賞式スペシャルムービーを記載しておきます。
入賞したらこんな素敵な表彰式に招待されますので、ぜひ楽しみに作品制作をおこなってみてください。
贈賞式・懇親会ダイジェスト映像
贈賞式・懇親会スピーチ全集映像
東京メトロの広告賞「Metro Ad Creative Award 2024」に挑戦してみよう!
ここまで、「Metro Ad Creative Award 2024」のデザインコンテスト概要について見てきました。
過去の応募作品はいずれも秀逸なものばかりで、そのアイデアの凄さに圧倒されてしまった人もいるかも知れません。
ですが、デザインについての考え方や発送というのは、必ずしも高度な技術や資格を必要とする訳でありません。
普段自分が見ている世界をほんのちょっと視点を変えてみるだけで、新しい発見やアイデアに繋がります。
そのため、アイデアの質や発想の豊かささえあれば、極端な話、小学生のアイデアでも充分にコンテストの入賞圏内に入れます。
- デザインに関連する実績を残したい人
- ポートフォリオに収める作品数を増やしたい人
- 今の自分のレベルを客観的に知りたい人
- 賞金を元手にキャリアアップを図ろうとしている人
- 単純にデザインのレベルを上げたい人
「Metro Ad Creative Award 2024」は、こういった思いを持っている人、全ての人におすすめできるデザインコンテストとなっていますので、ぜひ一度挑戦してみてください。
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