デザインに興味をもっている人であれば、一昔前まではAppleのMachintosh(Mac)を使うのが当たり前でした。
というのも、今までのWinPCは処理速度が遅く、画像や動画を編集する際に度々フリーズしてしまい、とても快適に作業できる環境ではありませんでした。
ですが、今はWindowsマシンの性能も上がり、グラフィック系ソフトもパッケージ型ではなく、サブスク型が主流となり、2つのOSにはほとんど差が見られません。
そのため、デザインの学習をするにしても、もともと会社や学校でWinPCをしようしているような人であれば、わざわざMacを別に購入するという機会は少なくなってきました。
ですが、MacにはWinPCにはない綺麗なフォントが標準搭載されています。
その代表的なフォントが「ヒラギノフォント」と呼ばれるフォントです。
今回は、WinPCユーザー向けにヒラギノフォントをふるさと納税等を利用して手に入れる方法について解説。
ふるさと納税の返礼品という形であれば、普通にフォントを買うよりもリーズナブルにヒラギノフォントを手に入れられます。
ふるさと納税とは
画像引用:はじめてのふるさと納税|ふるラボ (asahi.co.jp)
ヒラギノフォントを手に入れるためには、ふるさと納税による返礼品として手に入れる方法が最もコストパフォーマンスが良いです。
具体的にどのようにやるかを簡単にご説明します。
まずは、ふるさと納税について簡単におさらいしておきましょう。下の図表をみてください。
画像引用:ふるさと納税とは?仕組みをわかりやすく図解で解説|ふるさとチョイス (furusato-tax.jp)
「ふるさと納税」は、本来は自分の住んでいる地域に納めるべき住民税を他都市に寄付することで、翌年の住民税が控除され、さらに返礼品まで貰えるというお得な制度。
例えば、限度額が50,000円の人がふるさと納税で他都市に寄付すると、翌年の住民税や所得税から48,000円が控除され、自己負担2,000円でその地域の特産物が貰えます。
納税できる限度額は年収によって変わりますので、ふるさと納税のポータルサイトに入力して確認してみましょう。
本来の趣旨は地方都市の活性化ではあるものの、多くの自治体が豪華な返礼品を用意してくれるということで、昨今は返礼品目当てで寄付をしている人も多いようです。
ですので、返礼品は貰えたらラッキーくらいの温度感で寄付するのが望ましいでしょう。
そのことを踏まえてもらったうえで、返礼品として「ヒラギノフォント」というオシャレなフォントがもらえる自治体をご紹介します。
ヒラギノフォントとは
結論からお伝えすると、「ヒラギノフォント」は京都府京都市に寄付をすると貰える返礼品です。
現在は「在庫切れ」となっていますが、在庫が復活した時のために購入サイトのリンクを貼っておきます。
「ヒラギノフォント」はSCREENグラフィックソリューションズ(以下、SCREEN)が開発したフォントで、京都市北区の鴨川左岸にある地名「柊野(ひらぎの)」に由来しています。
寄付金額は2024年1月現在、60,000円。
もし、自己負担が2,000円で済む場合は、58,000円もおトクにヒラギノフォントが手に入ります。
収録されているヒラギノフォントは以下の通り。
- ヒラギノ角ゴシック体|W3/W6/W8
- ヒラギノ丸ゴシック体|W4
- ヒラギノ明朝体|W3/W6
フォントデータはCD-Rでの納品ですので、PC内臓のCD/DVDドライブか、外付けのCD/DVDドライブが必要となります。
ドライブが内蔵されてない場合は、外付けのドライブを1つ手に入れておきましょう。
外付けのドライブは、安いものを1つ持っているととても便利です。
今買うのであれば、USD3.0&Type-Cの両方のポートに対応しているドライブが良いですね。
最新のiPhone15もType-C端子になっていますので、今後はType-Cが主流となっていくでしょう。
なお、収録されているフォントの種類を画像で示すと、以下のようなデザインになっています。
いずれも、とてもキレイで洗練されていますね。
ヒラギノフォントは、汎用性が高く、デザインもオシャレに見えるので持っているだけで表現の幅が一挙に広がります。
まだ使ったことが無い人は、ぜひ一度使ってみましょう!
ヒラギノフォント関連のニュース
ここで、ヒラギノフォントに関連するニュースに少し触れておきましょう。
さきほどのふるさと納税の返礼品のニュースは最近話題になったばかり。
あまりの人気に、入荷してもすぐに品切れとなってしまうようなので、もし希望する場合は入荷連絡のメールが来るよう設定しておきましょう。
2005年にはグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)も受賞していますね。
他にも、海外での販売も好調というニュースが出ています。
もはやヒラギノフォントは日本国内だけでなく、世界的に有名なフォントへと進化を遂げているのです。
ヒラギノフォントの使用例
そんなヒラギノフォントですが、日常生活の中ではどんな場面で使用されているのでしょうか?
一番有名な所で言うと、高速道路の案内標識や都市の案内サインなどが有名です。
引用:サイン | ヒラギノフォント | SCREEN (screen-hiragino.jp)
というのも、ヒラギノフォントは可読性や視認性に優れ、「瞬間的に分かる」、「遠くからでも読める」という特徴を持っているからなのです。
公式サイトによる特徴を示すと以下の通り。
- 高速走行でも読める視認性の高さ。
- つぶれにくく、読みやすい。
- 瞬間的に認識できる明瞭さ。
- 高級感のある文字品質。
- 他言語フォントとの親和性。
ヒラギノフォントはデザイン性が高いだけでなく、実用性にも優れたフォントなのです。
ふるさと納税以外で、ヒラギノフォントを手に入れる方法
ふるさと納税でリーズナブルにヒラギノフォントを手に入れられるとしても、ふるさと納税の枠が他の返礼品でいっぱいという人もいるでしょう。
また、在庫切れが解消せずに、すぐに手に入れられないこともあります。
そこで、ここではふるさと納税以外の方法でヒラギノフォントを手に入れる方法をお伝えします。
ご紹介する方法は以下の3つ。
- 普通にフォントを買う
- Adobe Creative Cloudを契約する
- AppleのPCを買う
それぞれ具体的に見ていきましょう。
普通にフォントを買う
まずは、普通にフォントを買うという方法です。これならば、ふるさと納税の枠を使わずに済みますが金額が36,850円と若干高めです。
ですが、ダウンロード版ですので一度購入してしまえば、半永久的に自分の手元で使えます。
また、CD-Rタイプではないので、もしドライブが搭載されていないPCを持っている場合、わざわざ外付けのドライブを買う必要がありません。
Adobe Creative Cloudを契約する
先日、SCREENは「Adobe Fonts」向けに、「ヒラギノ角ゴ」、「ヒラギノ明朝」を提供すると発表しました。
Adobe Creative Cloudユーザーであれば、追加費用無しでヒラギノ書体が利用できるようになりましたが、提供されるのは「ヒラギノ角ゴ」と「ヒラギノ明朝」のみで、「ヒラギノ丸ゴシック」が無いことには注意です。
とはいえ、定価だと40,000円弱するヒラギノフォントが追加費用無しで使用できるというのは魅力です。
参考:「ヒラギノ角ゴ」「ヒラギノ明朝」、Adobe Fontsに追加 標準フォントとしてiPhoneやMacにも採用 – ITmedia NEWS
Macを買う
他には、WinPCではなく、Macを買ってしまうという方法です。
Windowsを長年使用している人にとって、Macに切り替えるというのは最初は抵抗があるでしょう。
ですが、iPhoneを使用している人であれば、操作性はほぼ一緒ですし、WordやExcelもインストールすれば同じように使えます。
本体価格がWinPCよりも若干割高な感じは否めませんが、快適さはピカイチ。
まだ、Macを使ったことが無いという人はこの機会に思い切って購入してみてもいいかも知れません。
おすすめは、家やカフェなど、どこでも使用できるノートPCタイプがおすすめです。
ヒラギノフォントをきっかけに、文字に興味を持とう!
ヒラギノフォントはとても優れたフォントで大変素晴らしいものです。ですが、WinPCに標準搭載されていません。
もし今、Windowsマシンを使用している場合は、何らかの手段でヒラギノフォントを手に入れて、一度使ってみることをオススメします。
筆者のおすすめは、もちろんふるさと納税による寄付で手に入れる方法ですが、あまりの人気の高さから入荷してもすぐに品切れになってしまうようです。
もし、次の入荷まで待ちきれないという人は、普通にショッピングサイトなどから購入しても良いでしょう。
多少割高に感じるかも知れませんが、クオリティは担保されていますし、半永久的に使用できるのも魅力です。
自分の手掛けたデザイン作品のクオリティが上がるのであれば、ここは投資をしてもいい出費かも知れません。
フォント1つを変えただけで、作品の印象は大きく変わってきます。
ぜひ、自分の作品のクオリティを上げるために、ヒラギノフォントを一度使ってみてください。
コメント