就職活動や転職活動を進めていくと、書類選考や筆記試験対策については、ある程度までは独学で対策ができます。
ですが、面接対策については苦手という方が多いのではないでしょうか。
というのも、面接対策については独学での対策が難しく、模擬面接や動画などで第三者からコメントを貰うと上達していくのが一般的。
ただ、面接自体が苦手であったり、友人や知人に自分の受け答えをみて貰うのは、やはり恥ずかしいというのが大半の人が抱く感情でしょう。
そこで、今回は面接対策についてのはじめの一歩として、どのように面接対策をおこなえばいいのかを記していこうと思います。
記事の後半では、動画等を利用した面接試験対策をするための方法も記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
民間企業の面接と公務員試験の面接の違い
民間の就職活動や転職活動と変更していると、公務員試験の面接とは何か違うの?と疑問に思う人もいるでしょう。
一般的に、民間と公務員では求める人材の特徴がそれぞれ異なります。
この2つの違いを見比べてみると、おのずと面接官に質問される内容に差異が出るというのが分かります。
一般的な特徴として、民間企業では経験豊富な人事担当者や上司が面接をおこないますが、公務員試験の面接はその職種や部署の専門家がおこなうことも多いです。
また、民間企業では受験者の長所や個性を見いだそうとする傾向にあります。
一方、公務員試験の面接では「問題を起こさないか」、「個性が強すぎないか」など全体のバランスを重視します。
社会全体の奉仕者である立ち位置のため、こうした温度感の違いがあることは事前に把握しておいて損は無いでしょう。
公務員のデザイン職の面接の場合、特殊な対策って必要?
民間と公務員の面接の大体の概要について分かったところで、次は公務員のデザイン職の面接について触れていきましょう。
結論からお伝えすると、たとえ公務員のデザイン職の面接であっても、何か特殊な対策が必要という訳でありません。
稀に、プレゼンテーション試験や作品面接等があるかも知れませんが、それとは別に志望動機や自己PRを聞く時間が基本は面接の中で設定されています。
もし面接以外の特殊な試験がおこなわれる場合は、面接試験とは切り離して個別に対策するようにしましょう。
また、少し話は逸れますが、デザイン事務所やデザイン制作会社の面接では、その人の個性やデザインセンスを見定めるため私服で臨むところが多いと思います。
ですが、公務員のデザイン職ではスーツで臨むのが一般的。
というのも、公務員のデザイン職といえども、公務員の枠組みの中で業務をおこなうため、基本的なビジネスマナーが求められるためです。
面接では奇をてらわずに、TPOをわきまえて言動を心掛けると良いでしょう。
事前に提出したアピールシートや面接カードの重要性
以前このブログでも触れましたが、公務員のデザイン職の試験では、面接の前にエントリーシートやアピールシート、面接カード等の提出が事前に求められます。
書類選考の段階とはいえ、この後に続く面接試験の材料になるため、このエントリーシートやアピールシートを適当に書いて提出する訳にはいきません。
面接は、ここに書かれた内容をもとに進行していくため、実はこの時点から面接試験の第一歩が始まっています。
さらに、シートに書いた内容は一度提出してしまうと、後から修正することができないため、慎重に作成していく必要があります。
このブログでは具体的なアピールシートの対策方法について、神戸市のデザイン・クリエイティブ枠の試験内容を例に記事を書いています。
他の自治体も似たようなシートを使う所も多いので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
公務員のデザイン職の面接マナーについて ~入室から退出まで~
では、実際の面接動画を見ながら具体的にどんな対策が必要かを考えていきましょう。
ここでは、オンラインでの資格試験対策に定評のあるアガルートアカデミーのサンプル動画をご紹介します。
こちらの動画は民間の面接ではなく、公務員試験の面接に絞って解説してくれています。動画を見るときのポイントは以下の2点。
- まず動画を見て、講師のコメント前に必ず一時停止する
- 面接官になったつもりで採点・感想をメモする(自分がどう感じたか?)
ちなみに、アガルートアカデミー講師、小林 美也子さんの略歴は以下の通りです。
大手資格予備校・地方自治体・企業・教育機関等様々な場所で,長年にわたり公務員試験,宅建試験の受験指導,職員研修を行う。
引用:アガルートアカデミー講師紹介|小林 美也子 | アガルートアカデミー (agaroot.jp)
難解な法律用語は平易な表現とたとえ話でかみ砕き,理解しにくい内容はオリジナルの挿絵でわかりやすく説明する。
テンポの良いメリハリの効いた講義で多くの合格者を輩出。時間が限られる受験生のために,エッセンスが詰まった学習効率が高い講義を展開する。
大体の内容を把握したら、さっそく、動画の「再生ボタン」を押して動画の内容を確認してみましょう。
【開始】ノック、入る、挨拶、座る
面接の基本は何といっても、まずここからですよね。実際、どんなに面接の内容が良くても、第一印象が悪いと、面接官に好印象を持たれることはありません。
学生の方はもちろん、社会人であっても、そこまで面接に向き合う場面は多くありませんので、改めて見直してみると新しい発見があります。
ぜひ一度、一挙手一投足について見つめ直してみましょう。
【終了】挨拶、出る
面接が終わる時も一緒ですね。
せっかく面接の内容が良かったのに、最後の退出の時の印象が最悪だと、今まで積み上げてきたものが無駄になってしまいます。
ドアを閉める最後の瞬間まで、気合いを抜かないよう心がけましょう。
公務員試験の個人面接動画を見て勉強してみよう ~マナー編~
ここからは、先ほどの動画をみてどんな所がポイントだったのかを確認してみましょう!
注意点として、この見出しの内容を読む前に、必ず一時停止をして採点・感想をメモしてから確認するようにしましょう。
気になったマイナスのポイント
まずは、動画内で気になると言われていたマイナスのポイントついてです。
- メリハリをつけていない
- 何かの動作をしながら「失礼します」と言う
- ドアを閉めるときにバタン!と閉める
- 「どうぞお掛けしてください」と言われる前に、椅子に座る
- 背筋を丸めて座る
- リュックを背負ったまま入室する
いずれも、言われて見れば「まさにその通り」という内容なのですが、意外と自分では気付かないものです。
もし、ドキッとした項目があった場合は日頃から気を付けて行動するようにしましょう。
気になったプラスのポイント
次は、動画内で良かったと言われていたプラスのポイントついてです。
- メリハリがある
- ドアを閉めてから「失礼します」と言っている
- 鞄をきちんと手に持っている
- 椅子の横に立って「本日はよろしくお願いします」と言ってお辞儀
- 立ち上がってから「ありがとうございました。」と言って、お辞儀
- ドアも静かに閉めて退出する
その他、少し笑顔でにっこりとすると好印象になる等のコメントもありましたね。
これだけで加点されるとは考えづらいですが、面接官に好印象を与えられるという意味では重要な要素です。
作り笑いにならず、自然とそれができるようであれば、ぜひ積極的に取り入れていきましょう。
公務員のデザイン職の面接であっても、基本は原則通りの対策を
ここまで見てきて分かるように、たとえ公務員のデザイン職の面接であっても、基本的な対策については何ら変わりはありません。
原則に忠実に、マナーはもちろんのこと、自己PRや志望動機をしっかりと練って、どんな方向から質問が来てもこたえられるようにしておきましょう。
ちなみに、記事内で触れたアガルートアカデミーは、オンラインによる講義配信を中心とした資格試験予備校で、地方在住の受験生にも受講しやすい環境が整っています。
また、公務員の面接対策だけに特化した講座も単発で配信されており、受講費用を安く抑えたい人にとってもメリット大。
興味のある方は、下記のボタンリンクから公式サイトの内容を見てみてください。
他にも筆記試験に特化した対策、論作文に特化した対策など、自分に必要な講座をカスタマイズできるので、ぜひ参考にしてみてください。
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