
ソフトを使って、UIやUXの練習をしているんですけど、イマイチ思い通りにできなくて…

ソフトで練習しても思い通りにできない場合は、日常生活の中にちょっとした工夫を取り入れるといいですよ!
どんなにツールやソフトが上手に使えるようになっても、実は日々の習慣を見直さないと成長を感じることができません。
毎日、当たり前のように使っている洗面台、冷蔵庫、コンビニの商品棚──実はそれらすべてが、UI/UXの練習場所になっているとしたらどうでしょう?
僕はかつて広告の世界で、視線誘導や配置設計を仕事にしてきました。
現在は事務職に転職し、WordやPowerPointといったツールで資料を整える日々を送っています。
そんな僕が実感しているのは、「UI/UXの感覚は、日常生活でこそ育つ」ということ。
広告デザインも、WebのUI/UXの設計も、結局は「人の行動をどう導くか」という考え方がベースになっています。

日常の中のちょっとした「整える」「気づく」「改善する」習慣こそが、最高のトレーニングになるのです!
この記事では、そんな日常の中の習慣を活かしたUI/UXの練習法を、僕自身の経験を交えてお伝えしていきます。
※UI…User Interface(ユーザーインターフェース)の略。ユーザーと製品やサービスの間で情報をやり取りするための接点のこと。具体的には、画面の表示、操作方法、ボタン、アイコンなど、ユーザーが直接触れる部分全般を指します。
※UX…User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略。ユーザーが製品やサービスを利用する際に得られる体験全体を指します。具体的には、使いやすさ、満足度、気持ちよさなど、商品やサービスに触れた際に感じるすべての要素がUXです。
UX/UXの練習は日常生活の導線で鍛える

デザインツールやソフトの技術を磨くことも大事ですが、もっと大事なことは実は日常生活の中にこそ潜んでいます。
ここでは、そんな日常の中の3つのルーティンに着目しました。
- 洗面台を整えると朝の流れがスムーズに
- 冷蔵庫の中の配置は「情報設計」と同じ
- コンビニの棚に学んだ「視線誘導」の力
このような日々の小さなことの積み重ねが、デザイン力を比較的に伸ばす鍵となるのです。
それでは、一つずつ具体的に見ていきましょう。
洗面台を整えると朝の流れがスムーズに

朝起きて、洗面所に立ったとき──歯ブラシ、洗顔料、タオルが“いつもの場所”にあると、何も考えなくても手が動きますよね。
でも、もしタオルが洗濯機の中、歯ブラシが別の棚に移動されていたら……たった数秒のことでも、朝のリズムが乱れてイライラしてしまうものです。

これはまさにUX(ユーザー体験)の考え方と一緒です!
生活動線に合わせて物の順番を整えることで、ストレスが減り、行動がスムーズになる。
この感覚が、実はWebサイトの使いやすさや、アプリの設計にも通じているのです。
冷蔵庫の中の配置は「情報設計」と同じ

賞味期限の切れたヨーグルト、奥で化石化した野菜……冷蔵庫の中でよくある“事故”の原因は、「並べ方」と「見える順番」にあります。
僕は一時期、食材管理にハマって、「先に使うものは手前」「グループごとにエリアを分ける」といったルールを決めました。
すると、無駄な買い物も減り、食材を使い切れるように。これもUI/UXの視点です。
情報の設計を工夫するだけで、使いやすさと効率が劇的に変わる。

この視点は、プレゼン資料の構成やWebページのレイアウトにもそっくりそのまま応用できます。
コンビニの棚に学んだ「視線誘導」の力

僕は以前、広告の仕事をしていたとき、「人の視線がどこに向くか」を徹底的に研究しました。
いちばん参考にしたのは、コンビニの陳列棚。
レジ前に並ぶガムやチョコ、目の高さに配置された新商品──あれらは全て、購買意欲を刺激するための「設計された配置」です。
これを資料やスライドに応用すると、「読まれる順番」や「気づかせたい場所」の設計に活かせます。

広告デザインに詰まっていたUI/UX的思考

僕が過去に学んでいた領域は主に紙媒体の広告のグラフィックデザインの分野でした。
もちろん、その当時からインターネットやスマホの台頭は目覚ましく、Web系の広告と連動させることも多々ありました。
ですが、紙媒体にしろ、Web媒体にしろ、基本的なデザインの考え方は一緒です。
- 広告で使っていた視線誘導はUIと同じ
- 行動させる設計はUXと同じ構造
- 伝える順番の重要性は紙もWebも同じ
ここでは、広告デザインとWebデザインの共通点について具体的に見ていきます。
広告で使っていた視線誘導はUIと同じ

広告デザインでは
「まずこの言葉を読んでほしい」
「ここで止まって考えてほしい」
といった“視線の流れ”を設計します。これはまさにUI(ユーザーインターフェース)の考え方。
ボタンの色、余白の取り方、配置のリズム。
すべてが「どう読ませるか」を設計しているという点では、WebのUIとまったく同じです。
行動させる設計はUXと同じ構造

広告の目的は「行動してもらうこと」です。
問い合わせをする、商品を買う、イベントに申し込む──これらはUXのゴールと同じ。

広告の構成は「共感→理解→納得→行動」というステップで設計されます。
この順番の設計こそ、まさにUXの本質です。
伝える順番の大切さは紙もWebも同じ

媒体が紙であろうがWebであろうが、「何をどういう順番で伝えるか」が設計のすべてです。
僕が広告から事務職へ転職しても、プレゼン資料や説明書類で“伝える順番”にこだわるのはこのためです。
情報の流れが自然だと、相手はストレスなく理解できるし、行動につながる。
この本質は、どんな職種・媒体でも変わりません。
職種の垣根を越えても「整える力」は必須

ここからは、デザイナーから事務職へとキャリアチェンジした僕の体験談を交えて解説します。
職種が変わっても情報を「整える力」さえあれば、必ず応用が利きます。
- WordやPowerPointでも整える力は使える
- Canvaや共有資料でもデザインの視点が生きる
- ツールが変わっても「設計の目線」は同じ
僕がデザイナーを経て、事務職になって感じたことを一つずつ解説していきます。
Wordやパワポでも整える力は使える

事務職になってからも、僕が役に立ったと感じるのは「整える視点」でした。
Wordでの文書作成も、PowerPointでのスライド作成も、見出しや順番、強調の位置などに気を配るだけで、格段に“伝わる資料”になります。
視覚的な設計=UIの力は、クリエイティブな職業だけのものではありません。
CanvaやGoogleスライドで視点が生きる

Canvaなどのテンプレートを使う場面でも「なんとなく並べる」というのは、あまり良い配置の仕方ではありません。
「どう読ませたいか」
「何に気づいてほしいか」
を考えて配置することで、同じ素材でも結果が大きく変わります。
Googleスライドなど、共有資料でもその意識はとても重要です。相手のUXを考える=“気遣い”そのものです。
ツールが変わっても設計の視点は同じ

PhotoshopやIllustratorからCanva、PowerPoint、Googleスライド──僕自身も、使うツールが変わることはよくあります。
でも、設計の「視点」だけは変わりません。
だからツールを変えるたびに戸惑うことがないし、「何をどう見せるか」が明確なら、どんな媒体でも応用が効くのです。
UI/UXやWebデザインも考え方がすべて

僕が通っていた専門学校ではパソコンのツールや技術について教えてもらえる授業はほとんどありませんでした。
というのも、学校の方針として「技術は後からでも身に付けるられる」というのが基本のスタンス。
そのため、もっぱら注力していたのはデザインの本質的な考え方や、物事を見る目を鍛えることでした。
ここからは、そんなデザインの本質的な考え方について確認していきます。
- ツールよりも大切なのは「整える目」
- 「順番・優先順位・視線誘導」がすべて
- 本質を知ればどんなソフトも怖くない
このことを覚えておけば、どんなに時代が進んでも、どんなに新しいデザインツールが登場しても全く動じる必要はありません。
ツールよりも大切なのは「整える目」

多くの人が「どのツールを使えばいいの?」と悩みがちですが、大切なのは“見る目”の方。
どんな環境でも、整える力・考える力が育っていれば、結果として良いUI/UXにつながります。
実際、僕もPhotoshopやIllustratorからCanva、PowerPoint、Googleスライドまでいろんなツールを使ってきました。
ですが、根本の考え方は変わっていません。
まずは「どんな順番で見せたいか」「どこを強調したいか」を考えるクセをつける。これだけで、表現力は驚くほど変わっていきます。
「順番・優先順位・視線誘導」がすべて

デザインというと、見た目ばかり気にされがちですが、本当に大事なのは情報を見せる“順番”です。
人の目は、ある程度決まった動きをします。そこに合わせて、重要な情報を“通り道”に配置していくのがUI/UX的な設計。
優先順位を決めて、伝えるべき内容を絞って並べる。その上で、視線誘導を助ける余白や色を加える。
たったこれだけでも、資料の読みやすさやWebの使いやすさは段違いになります。
本質を知ればどんなソフトも怖くない

UIやUXに必要な“考える力”があれば、どんなツールでも対応できます。
逆に、見た目だけを真似していても、根本の考え方がなければ応用は利きません。
これは広告デザインをやっていた僕が、事務職でCanvaやPowerPointを使っても結果を出せた理由でもあります。
本質さえ理解していれば、ツールが変わっても怖くない。デザインに必要なのは、まず「見る力」と「整える思考」です。
「整える目」は、日常の中で育つ

ここからは、かつて僕が学んできたことがどのように日常生活の中で活かされているのかを具体的に見ていきます。
- 専門学校で学んだ基礎が今に生きている
- 広告と事務の現場で整える力が磨かれた
- 日常の中にもUI/UXを育てる場所はある
これからデザインの力を伸ばしていきたいと思っているこのブログの読者には、僕と同じような「整える目」を持ってほしいと思っています。
専門学校で学んだ基礎が今に生きている

僕は社会人になる前に、専門学校でデザインをしっかり学びました。
あの時に叩き込まれた「構成力」「視線の設計」「情報の整理」は、いまの事務職でも、資料作成や説明スライドに応用できています。
デザインは職種を超える──このことを、社会に出てから何度も実感しました。
広告と事務の現場で整える力が磨かれた

広告の現場では“見せる技術”が磨かれ、事務の現場では“伝える順番”と“わかりやすさ”を追求する力が育ちました。
この2つが融合した今、どんな媒体でも「整える力」が活きるようになりました。
だからこそ、今ではWebデザインにも強い関心を持つようになり、UI/UXの考え方に魅了され続けています。
日常の中にもUI/UXを育てる場所はある

UXやUIは、ソフトの使い方を覚えるだけで育つものではありません。
むしろ日常の中の小さな違和感や整理整頓の積み重ねこそが、最高の練習場になると思っています。
毎日の生活に「整える視点」を取り入れることで、誰でもUI/UXのセンスを磨いていける。
この記事が、その第一歩になればうれしいです。

スクールでUI/UXの力を最速で伸ばすべし

ここまでUI/UXに関する能力を日常生活の中で鍛える方法について述べてきました。

この考え方を身に付けておけば、新しいデザインツールが次々と登場しても困ることは全くありません。
世の中では、IllustratorやPhotoshop、CanvaやFigmaなどのデザインツールやアプリが次から次へと開発されています。
ですが、デザインの本質的な考え方さえ身に付けておけば、どんなツールになっても常に対応していくことができるでしょう。
デザインの本質的な考え方が身に付いていない場合は、新しいツールが登場する度に学び直しが必要となります。
遠回りに見えても、基礎から順序立てて学ぶことで、応用も効くし自信にもつながる。
だからこそ、これから学び直そうとしている人には、スクールで体系的に学ぶ選択肢を僕は強くおすすめしたいと思っています。
もちろん、本やYouTube動画などからも情報は取れますし、独学で勉強することも可能です。
ですが、やはりスクールで学んだ方が体系的なカリキュラムで自然とデザインの力を伸ばせますし、添削指導を受けることで継続しやすい環境が整っています。

もし、独学での勉強に行き詰まっていたらオンラインのデザインスクールも検討してみてください。

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